2015年8月28日金曜日

2015.08.25 聖俗の境界ゾーン

● 日本の聖域(お寺とか神社)の周囲に遊興の施設が集まるというのは,まぁ,普通にあると思う。
 栃木県でいうと,たとえば真岡市の門前がそうだ。長蓮寺や般若寺の門前町として繁華を極めた。要するに,花街というか歓楽街だった。今はずいぶん寂れてしまったけれど。
 西洋でも大きな教会の周辺には,売春宿が集まっていたりすると聞いたことがある。

● 聖域の聖性と周辺の歓楽度はたぶん比例するのだろう。うまくできていると思う。

● それと関連があるのかどうか,日本を代表するいくつかの音楽ホールとか美術館の周りにはあまりそういう施設はない。お客さんの過半は女性だから歓楽的な施設はなくて当然として,ほどのいいバーとか酒場もないことが多いように思う。
 もちろん,市中にあるホールであれば,少し足を伸ばすだけで,そうしたところは確保できるわけだが。

● ここから推察するに,音楽ホールや美術館は聖なるところではなくて,それ自体がアミューズメント施設なのだろうな。
 あたりまえだろって? うん,あたりまえですね。芸術というのはアミューズメントなんですよ。崇めるものじゃないよ。

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