● あまりお金を使わない。まず,お金がかかる趣味がない。ゴルフもスキーもしたことがない。何かをコレクションする趣味もない。
お洒落をしたいとも思わない。服なんか何だっていいし,すり切れるまで着てても平気だ。格好を気にすることがない。それは他者への配慮を欠くわがままな行動だと言われれば,返す言葉もないが,ともかくお洒落には興味がない。
旨いものを食べたいという願望もない。外食はするが,吉野家と立ち食いそばで充分だ。たまにラーメン屋にも行くが,その程度のものだ。ご馳走を食べたいとは思わない。
酒は飲むが,もっぱら家飲み派になった。外で飲むことがまったくないわけではないけれども,チェーンの居酒屋で充分だ。赤提灯が落ち着くタイプでもある。
● したがって,モノを買わない。その分,奥様がせっせと買って下さっているが,それはそれでよいと思っている。
要するに,贅沢したいという気分が薄い。欲望枯渇症だ。これはつまり,生きる意欲,生命力が弱いということでもあって,あまりいいことだとは思っていないが,ともかく自分はお金がかからない体質だ。
● それはなぜかというに,まぁ,そういう性格だってことなのだが,それを別にすれば,友だちがいないからだと思う。
人と会うことがない。学生の頃の同級生とはすっかり疎遠だ。現在でも連絡を取りあって会う友人はひとりもいない。職場絡みでも同様。勤務時間外に彼らと一緒に何かをすることは絶無だ。
● 具体的な誰かに会うというのなら,いくらぼくでもすり切れた服は着ていかないだろうし,高い店に入ることもあるだろう。
毎度赤提灯ということもないだろう。小洒落た酒場に行くこともあるかもしれない。
● では友人が欲しいかというと,まったく思わない。ひとりを苦にしない性格だ。
正真正銘の天涯孤独であれば事情は違ってくるのかもしれないけれども,現状では一緒に暮らしている配偶者がいる。彼女とは毎日,何がしかの話をする。つまり,孤独ではない。だからこそ,ひとりを苦にしないなどと言っていられるのかもしれないのだけど。
● もうひとつ,インターネットの存在がやはり大きい。お金を使わないのとひとりを苦にしないのと,その両方ともかなりの部分をインターネットに負っている。
今年は映画を200本くらい見そうだ。が,映画館で見るのはたぶん数回にとどまる。あらかたはAmazonプライムビデオで見る。今年の1月22日にAmazonのプライム会員になって,そうなった。200本の映画を見ても年間4,900円しかかからない。音楽の音源もネットにいくらでもある。無料で手に入る。お金が必要になる箇所がない。
Twitterでつぶやいていれば,人と話す必要はないなと思う。つぶやくことができないとなると,そんな斜に構えたことは言っていられなくなる可能性もある。
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