2019年5月12日日曜日

2019.05.12 先週に続いて,ロイヤルパークに投宿

● 11日。久喜駅前。ここで東武線に乗り換えて,水天宮前に行く。運賃は820円。自宅の最寄駅から久喜までは1,320円。計,2,140円。JRとほぼ同額なのだが,便利感(?)はこちらが勝る。
 つまり,上野から銀座線,半蔵門線と乗り継ぐよりは,ここで乗り換えてしまえば1本で行くし,乗換え自体,都内の地下鉄駅より,こちらの方が単純でわかりやすい。

● 先週に続いて,ロイヤルパークホテル。また,安い宿泊プランが出たので。
 田舎の小都市のビジネスホテルの宿泊料金に3千円を追加するだけで,この場所のこのホテルに泊まって,しかもラウンジまで使えるのだから,泊まらなければ損だと思うほどに安い。

● 相方とラウンジで落ち合って,そのままハイボールを飲みだした。今日は調子よく3杯。
 この日のラウンジは比較的空いていて静かだった。先週の混み具合が異常なのだろうが(滅多に遭遇しないから),ま,ラウンジは静かな方がいいや。

● その後,夜の人形町に出た。人形町に感じる懐かしさは何なのだろう。自分との距離感のなさ,気安さ。
 兎屋に向かう。これが3回目。メニューはつけ麺とラーメンしかない。どちらもすでに食べている。そのうえで出した結論。つけ麺がいい。麺は平打ち。
 飽きが来ないタイプの旨さだと思う。鋭角的にググッとくるものは,何度か食べるともう気がすんだとなりがちだけれども,ここのつけ麺はそうじゃない。

● しかし。今回はホテルラウンジでけっこう食べちゃってた。ポテトフライとポテトチップス。夕食は食べなくてもいいほどだった。
 そこにつけ麺大盛りを胃に投入したのだ。腹をポンと叩いたら,口からゴボっと出るんじゃないかと思うくらいの状態になった。ホテルまで歩いて戻るのがキツいわキツいわ。苦しいよぉ。
 いい年こいて何やってだ,俺。昼は抜いてるんだが。ホテル帰着後はそのまま横になった。これで1日目は終わり。

● 翌朝。6時前に目が醒めた。ロビー階にあるレストランはすでに活動を始めている。朝食を食べるお客を迎えなければならない。ラウンジも同じだろう。
 まことにホテルは眠らない。眠ることを許されない。

● 将来,AIやロボットにこの作業をやらせるようになるんだろうか。接客は人間がやらなければならないとしても,接客に至るまでの準備や作業はAI・ロボットに代替させられないか。
 将棋や囲碁はコンピュータが人間を超えた。職人芸と総称される分野でも同じことが起こるのではないかと思っているのだが。

● たとえば,料理ではAIがプロのシェフを超えるのではないかと思っている。音楽の演奏もプロの演奏家よりも機械の方が巧くやるようになるだろう。
 情感とか表現力とか芸術性と言われているものも,その内容を解析してプログラムできるようになる,のではなかろうか。そうなれば,機械にできない超絶技巧はないわけだから,機械が人間を上回るのは間違いない。
 音楽の場合は,それでも機械が演奏しているところを見たいかという問題が残るが,料理はできあがったものを食べるだけだから,つまり調理の過程はお客にとってはブラックボックスに入っているわけだから,機械が作ったものでも何も問題はない。お客に出すところだけ人間がやればいい。

● ともあれ。ホテルラウンジで朝食。バイキングメニューから選択するのは,いつもの和食。朝カレーは今日もあったけれど,手を出すことはない。洋食にもカットフルーツにも目をくれず。
 ご飯と味噌汁と卵焼きとカマボコと漬けものと梅干し。意外にこういうものを食べる機会が普段はないのだ。わが家においてはだけど。

● 今日は12時のチェックアウトまで部屋にいられる。早めに出かけなければならない用事はない。かといって,せっかくここにいるのにずっと部屋にいるのもな,と思って,隅田川の遊歩道を歩いてみることにした。
 いつものごとく,ジョギングしている人,多し。視覚障害者がグループを作って散歩していた。この風景を見ることができないのかと同情しそうになったが,たぶん,そうじゃないのだ。視覚以外の感覚で,視覚が正常な人以上のリアルさをもって,風景を捉えることができているかもしれないのだ。

● このスコンと抜けた風景は,理屈抜きに気持ちがいい。東京なら隅田川沿いに住むのが最高の贅沢ではないか。
 白金や赤坂や広尾ではなく,墨田区か江東区,中央区の一部が一等地になるのではないか。

● ただし,困ったことがある。この風景に気分が捕まってしまうのだ。このまま何もしたくないと思ってしまうのだ。
 できればこのまま人生が終わってくれないかと考えたりする。気持ちがそこで止まってしまう。すなわち,活動レベルが低下する。生きる意欲がどこかに飛んでしまう。 総理大臣になろうが,起業して億万長者になろうが,生活保護で生きようが,神様の目から見たらどっちもどっち,チョボチョボなんだろうな,と考えたりする。
 隅田川を眺めながら,何もしないでボーっとしていると,この瞬間,誰かがぼくの後ろに回って,必殺仕事人よろしくぼくの首に長い針を突き立て,ぼくを瞬殺する。かなりラッキーな人生の終わり方。そんなことをしてくれる奇特な人はいないわけたが。

● 対岸には平賀源内と松尾芭蕉の史跡があるらしい。いつかは行ってみるかもしれないが,今日はいいや。
 という具合になってしまう。よし行ってみようということにならないのだ。

● ホテルを出て右に行けば人形町。左に行けば隅田川。このホテルの立地は最高だ。
 もともと,わが家の東京でのホテルライフ(?)はこのホテルが出発点だったのだ。そこからウェスティンに移り,インターコンチネンタル東京ベイに移り,シェラトン都に移り,そしてまたここに戻ってきたのだけれど,以前は人形町とか隅田川はまったく視野に入っていなかった。

● ホテルに慣れてなくて,部屋の調度やレストランに圧倒されていたのかもしれない。地下鉄の乗り換えに慣れていなかったというのも含めて,要は余裕がなかったのだろう。
 しかし,仮に当時から人形町を味わうことができたとしても,以後のホテル遍歴は同じように繰り返したと思うけど。
 さらに,このままロイヤルパークが終の棲家になるかどうかはわからない。

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