飯山線は2両編成。前方の赤いのに乗車。キハ110。
この区間,しなの鉄道(かつての信越本線)も単線なのか。そんなわけないだろうと思うんだがな。豊野から右に入るんだから,こっち走らせとけということかい?
残ったのは,ぼくと同じ鉄道中年,鉄道老年じゃないか。大人の休日倶楽部パスの人もいそうだな。
路線名にもなっている飯山駅に着。ここでも乗客が入れ替わった。豊野で残ったのは鉄ちゃんだけではなかったのだ。
● 山間の小都市なのだと思うが,北陸新幹線の駅ができて,赤字ローカル線の途中駅から3階級特進。東北新幹線の新白河のようなものか。
新白河は駅の付近だけ振興開発地になった。究極のつまらない空間ができてしまった。
● ほんとにこれで良かったのか。地元民に訊いてみないとわからないが,今どき新幹線の駅ができたくらいで,何がどうなるわけでもあるまいと思う。
むしろ,何か大事なものを失う結果になっただけなのではないか。
● 飯山も同じなのではないかと拝察する。言葉を選ばずに言ってしまうと,お気の毒という他はない。
いや。そうはいっても,東京に出るには格段に便利になった。今までは長野に出て,信越線に乗るしかなかったのだ。
金沢や富山も近くなった。陸の孤島ではなくなった。恩恵の方がはるかに大きいか。新白河より新幹線の効用は見えやすい。
長野から越後川口まで直通運転する列車はいたって少ない。区間運転が多いのが飯山線の特徴と言っていいのだが,この駅で折返すのが多い。
● ぼくが乗っているこの列車は直通運転するのだが,ここでかなりの時間,停車した。
けれども,ここで乗客が入れ替わるとか,そういうことはなかった。ここで分断するのは,JRの運用の都合なのだろう。
この時期,だいぶ雨が降ったのだろう。千曲川はかなり濁っている。
● 秋の紅葉は見事だろう。冬に来ると,粛然として襟を正したくなるかもしれない。
しかし,この場所を走っているのだから,災害に弱い路線でもあるはずだ。良いことばかりではない。只見線の例もある。
飯山線が廃止を免れている理由の大きなひとつは,ここにある。が,冬季に飯山線の機能を維持するのは生半なことではないはず。頑張れ,JR。
今ならトンネルと鉄橋でガンガン行くのだろうが,当時は迂回してでもトンネルを避けた。ゆえに,ぼくらは絶景の恩恵に与れるのだが,今からでもトンネルを掘りたいよねぇ,たぶん。だって,豪雪地帯なんだから。
● 越後鹿渡を過ぎてから,飯山線はやっと信濃川を渡り,以後,信濃川と袂をわかつ。
このあたりまで来ると,だいぶ里に降りてきた気になるが,もちろん,まだだいぶ高いところにいる。
十日町市なんですね。沿線では飯山に続く繁華な街のようだ。冬に来ないといかんですな。
自販機でロッテのアイスを買って,車内で食べた。こんな他愛もないことが,何だか愉しい。
● 長野まで新幹線で来たじゃないですか。新幹線は快適だけども,長野に着く頃には飽きちゃってたんですよ。つまんねーなぁと思って。
飯山線はここまで乗ってきたけど,全然飽きないッス。ずっと乗っていたい。
この後,6分の待合わせで上越線の上り水上行きに接続。六日町に出て北越急行ほくほく線に乗る。接続がピタピタ行く。
そのために,どうしても かがやき521号で長野に着いてなくてはならなかった。上越新幹線で長岡に出て,越後川口から飯山線に乗ってしまうと,こんなに調子良く行かないのだ。長野発10:29の越後川口行きに乗るのが必須なのだ。
上越線のホームから飯山線の線路(写真の右側)眺める。少し名残惜しい。
もう飯山線に乗る(乗れる)ことがあるかどうかわからない。あって欲しいが,その前にぼくの寿命が尽きる公算が大きい。
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