2024年6月27日木曜日

2024.06.27 青森の海鮮居酒屋

● せっかく青森に来たんだから,と家人は言う。仙台でも同じことを言っていた。
 海の幸を食べたい,と。行くべき店も自分で決めた。「海鮮酒房 壱乃助」。

● ちょっと待ってくれ。そこは居酒屋だぞ。君は酒は飲まないじゃないか。
 ぼくも最近は飲まなく(飲めなく)なったが,それでも居酒屋へは飲める人と行きたい。そうじゃないと楽しくないからだ。

● 自分は飲めないけれども,宴席は嫌いじゃないよ,ウーロン茶で付き合うよ,というヤツに入られると,飲み会の品格が下がると思っている。
 飲み会というのは,しょせん下品なものかもしれないけれども,下品にも下品なりの品格というものがあってね。こういうヤツに入って来られると,その品格がダダ下がりになる。飲めないヤツは宴会に出るな。
 ま,日本会社社会ではそうもできないから困るんだけどさ。彼らにしたって,本音は出たくないだろうからさ。
 最近は飲み会も減っているだろう。基本,いいことですよ。飲みたいヤツだけで飲んでくれってね。

● しかし,家人は気分を味わってみたいのよ,と言う。魚を食べるのに酒なしのところを探すと,大衆食堂的なところしか残らないかもしれない。では行ってみるか。
 家人がどうしてこの店を見つけたかというと,宿泊したホテル(ドーミーイン)とタイアップしてたから。ホテルでもらったチラシを持っていくと,生ホタテと焼いたホタテがサービスで付く。

● 日本酒飲み比べセット。“田酒” が旨かったッス。
 が,純米大吟醸の行き着く先は一点に絞られてくる気がしますな。銘柄は違えど,味と風合いは同じ,ってことになってくるんでしょうね。

● 刺身の5点盛り。言うことないです。海なし県で育つと,刺身は最高のご馳走になりまッス。
 左のオムレツみたいなのは貝の味噌焼き。アサリなどに味噌を絡めて焼いてから,卵でとじたんですかね。

● ハイボールに替えて,イカ焼きなんかも注文してね。とことん飲みたくなりましたよ。そんなことをしたら,ぼくに明日はなくなるんだけどね。
 いや,大満足でしたよ。旨い魚を食べたかったら,北海道に渡らずに青森に留まれと,前回も思ったことを思いだした。

● ちなみに,この店でも注文はタブレットを使うやり方。これは回転寿司店が最初に採用したものだと思うのだが,どんどん裾野を広げてますな。
 人手不足に最初に対応したのが回転寿司店ということですか。これを昔と同じように人手に頼るのは,高級レストランくらいになるんだろうな。人手で対応するのが高級のアイコンになる。

● こういう店にも外国人のグループが押し寄せる。中国人の家族連れ(三世代か)がドヤドヤと入っていった。
 インバウンドは隅々まで浸透してきて,空白地帯を作らない。邦人旅行者がいいなと思うところには,必ず外国人もいる。

● ついでだから,市内を少し歩いてみた。青森駅の先にある遊歩道。これも昔はなかったもの。津軽海峡を目前にできる。
 海を見るのは気持ちがいい。沢山の人が歩いているわけではない。それもいい。
 たとえば横浜の山下公園から眺める都会の海ではない,海らしい海というかな。海と一緒に高層ビルが見えることはない。

● 青森市内を歩いていて感じる快は人口圧のない快適さなのかも。普段はそういうところに住んでいるので,殊更に感じることはないのだが,仙台から青森に来ると,人口圧のない快感ってあるよなぁ,と。
 その代わり,爺婆がかなり多い。高齢化率も全国のトップなんだろうか。ということは,日本の最先端を走っているということでもある。いずれ,全国的にこうなる。

● 青森に関して言えば,これだけ旨いものがあれば,別に問題なくね? というのが,目下のところのぼくの意見。
 意見っていうか,一見の旅行者の無責任な言い草です。

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