2015年7月1日水曜日

2015.07.01 市町村立図書館の広域利用

● 宇都宮市民でもないのに,宇都宮市立図書館の利用者カードを作らせてもらって,今のところはありがたく利用させてもらっている。
 さすがに,宇都宮市立は蔵書も多く,読みたいと思っていた本が次々に見つかる。

● もったくもってありがたい話なんだけれども,これって宇都宮市に言わせれば,自分の市民の税金で他市町の住民の面倒をみていることになる。宇都宮市民が他市町の図書館を利用することはあまりないだろうから。
 にもかかわらず,なぜ広域利用の協定を結んでいるのか。

● ひょっとすると,図書館不要論があって,それに対抗するために利用者を増やしたいという思惑があるのかと邪推してみる。
 図書館の役割については図書館法にいろいろ書かれているけれども,実態はといえば無料の貸本屋になっている。ぼくはその無料の貸本屋をありがたく使わせてもらっているわけだけど,書店や著者にしたら売上げや印税収入を低下させる元凶でもあるだろう。

● そもそもが,今どき,本を読む人は圧倒的に少数派だ。その少数派の無為の楽しみのために税金を投入するとは何事だ,という意見はあって当然だ。
 それに対して,こんなに延べ利用者がいるんですよと返したいということかな,と。

● これを言いだすと,美術館やコンサートホールは,図書館以上に利用者は少ない。それに税金を使うのはもっとダメなんじゃないか。
 ところが,美術館にあるのは唯一無二の作品だし,コンサートホールで演奏される音楽も一回性をまとっている。ところが,図書館にある本は印刷されたものだ。同じものがたくさんある。ここがちょっと違うところだ。

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