● 女性はその大半をオバサンとして生きなければならない。少女とか乙女とか娘と呼ばれる時期はほんのいっときに過ぎない。
思えば儚いものだ。儚いから,その一瞬の何気ない輝きに光が宿る。
● しかし,と考える。少女とか乙女って言葉じたい,幻想が入り込んだ言葉ではないのか。無垢とか純粋とかを勝手に投影して作った言葉じゃないのか。
男の目に映った10代の女の子を,少女とか乙女と呼んでいるような気もする。男の目を通した女は,かなりの程度までリアリティは損なわれているはずだ。男が女を見れば,どうしたって甘さが入る。
● 10代といえども,女だ。自分がどう見られているかをきちんと察知して,その役柄を演じているところがありそうじゃないか。
少女という集団が揃って,少女という役割を演じている。もちろん,ずっとは演じられないから,演じるべき場を嗅ぎとって,その場では演じるようにする。そういうことかもしれないなぁと思ったりする。
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