● カップそばは東洋水産の“緑のたぬき”をもって嚆矢とする(違うかもしれんが)。その前に袋のそばもあった(今もある)。あの頃,田舎の少年にはあれがご馳走だった。
今でも年に1回か2年に1回,買って食べてみる。そして,それをご馳走だと思っていた,あの頃の自分の貧しさを思いだしてみる。
● とにかく,マルちゃんの“緑のたぬき”は充分に旨かった。で,この分野はしばらく“緑のたぬき”の独壇場になっていた。特許の関係なのだろうか。
後に,日清の“どん兵衛”が出たとき,“どん兵衛”のアピールポイントは「あとのせサクサク」だった。北大路欣也が「あとのせサクサクじゃあ」と言っていた。
“緑のたぬき”と差別化しないといけない。それをそこに求めたのだろう。
● が,いつの頃からか,「あとのせサクサク」を言わなくなった。察するに,「あとのせサクサク」じゃない方が旨いからだ。
天ぷらは汁に浸してブヨブヨになってる方が旨い。“どん兵衛”も天ぷらを麺に載せて,天ぷらの上から,お湯をかけた方が旨い。多くの人はそうしているのじゃないかなぁ。
● 今はスーパーに行くと,この2つ以外にもカップのそばがある。天ぷら以外にも鴨南蛮やきつねそばも出ている。
でも,東洋水産と日清のシェアがたぶん圧倒的だと思われる。メーカーでは昼夜を分かたぬ研究を続けているのだろう。
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