2017年6月28日水曜日

2017.06.28 タンス預金のための金庫が売れている?

● 右は今日の読売新聞。
 マイナス金利の目的は,日銀の金庫に眠っている現金を市中銀行に引きださせて,市場に環流させることにあるんでしょ。
 同じように,市中銀行に寝ている現金を企業が引きだして,使うように仕向けるためのものでしょ。

● だから,銀行が法人預金に対してマイナス金利を付けることはありうる(現時点ではない。マイナス金利導入以前から日銀に預けている預金に対しては,従来どおり日銀が市中銀行に0.1%の金利を払っている。マイナス金利の対象を拡大するとか,マイナス金利幅を引きあげることになると,状況が変わってくる)。
 けど,個人預金に対してマイナス金利っていうのはないだろうから,タンス預金のために金庫を買うってのはどうなんだろうなぁ。
 泥棒を招いたりしないかね。銀行に置いておくのがいいと思うがなぁ。

● もっとも,休日や,平日でも18時以後に,ATMから現金を引きだすと,手数料を取られる。その額,108円。それだけの利息を稼ぐにはどれだけの預金が必要か。1万円を定期預金にして銀行に預けておいても,利子は1円なんでしょ。
 定期預金の利率が5%とか6%のときと同じ手数料をそのままにしておくのは,実際には,個人に対しても事実上のマイナス金利が敷かれているのだともいえる。

● それでも自宅に大金は置いておかない方がいいと思うよ。もともと大金なんて持っていないぼくらには,あまり関係のないことではあるんだが。
 それとも,あれかい? 銀行に預けるわけにはいかない事情があるお金を持つ人が増えているってことかい?

● 金利がこれだけ下がっているってことは,預金なんかするなよと,市場が言っているってことでもある。
 預金以外,具体的には株ってことになるんだろうけど,そういうものに向かいなさいよ,そろそろリスクを取ることを覚えなさいよ,と。

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