● 午後から,相方と宇都宮はベルモールに行った。今日はイトーヨーカドーのハッピーデー。全品5%引き。のせいなのか,かなりの混みようだった。
全国のヨーカドーがこうなら,ヨーカドーが赤字になんかなるわけないんだがなぁ。
● ただし,目下のところ,ベルモールに来ても,ぼく一個は買いたいものがない。これって自分だけかといえば,そんなことはないだろう。特に,年配の男性はぼくと同じように思っている人が多いのではないだろうか。
ま,食料品が売れるのはわかる。これなくして生活は成り立たない。が,それ以外は,消耗品であってもすぐに消耗してしまうものではないからね。
● 衣服だって一度買えばかなりもつ。流行だの何だのは気にならない。下着や靴下だって,ぼくはすり切れるまで使う方で,そんなに補充の必要はない。
筆記具はリフィルを替えながら10年は使う感じ。また,日本の製品はそれくらいはもつ仕様になっているっぽい。
要するに,欲しいモノがない。欲しいモノはひととおり持っている。
● 強いていえば,スマホのSIMくらいか。昨年11月に液晶が割れて,それ以降,スマホなしですませているのでね。スマホ本体は息子のお下がりがあるんで,あとはSIM契約だけなんだが。
ほんとにそれくらいだなぁ。欲しいものって。
● 誰もがそうなったら,売る方は困るのかもしれないけれども,ムダを省いて要らないモノは買わないようになったら,消費量(=資源の消耗)は今の半分以下ですむのではないか。
● CCCのライフスタイル提案にも自分が乗ることはないと思う。自分はそこまでの水準に達していないからだと思うのだが。
ノートはモレスキンではなくてダイスキン。万年筆はモンブランではなくプラチナのプレジール。車はトヨタのコンパクトカー。衣服はイタリアブランドではなくユニクロ。靴はABCマートで調達。パソコンやスマホは中古品。机代わりに折りたたみ式のテーブル。食事はご飯+一品。オーディオはソニーのウォークマンのみ。
● 要するに,生きていくのにお金はそんなにかからない。「健康で文化的な最低限度の生活」に抑えればという話ではない。
クラシック音楽を聴くのにだってコストはほとんどかからない(ただし,ゼロにはならない)。CDは図書館で借りられる。栃木県に限っていえば,最も大手のCDショップやCDレンタルショップより,公共図書館の方が品揃えにおいて勝っている。
パソコンでリッピングして,携帯プレーヤーやスマホに転送して聴けば,お金を使う余地などない。デジタル化によって複製がすこぶる簡単になったことの恩恵だ。こうした恩恵は遠慮なく享受すればいいのだ。
● 本も同じだ。公立の施設でも完全無料なのは図書館だけ。新刊もひと月やふた月待てば,かなりの確率で読みたい本が図書館に入っている。好みが独特だとそうも行かないだろうけれども,興味のありようが世間並みを出ていないのであれば,図書館で足りる。
しかも,借りるんだから必ず返すことになる。読んだあとにブツが手元に残ることがない。これはかなり精神衛生にいい。
● 映画もそうだ。新しく量産される映画より,往年の名画といわれるものを観たいと考える年配者はそれなりの数いると思うのだが,それだったら観たい映画の9割は,近くの図書館にDVDがあるはずだ。
往年の名画を観ようとすれば,それが最も手っ取り早い方法のはずだ。オペラやバレエも同様の方法で鑑賞できる。
あるいは,図書館すら要らないかもしれない。ネットで無料で観られるものが,けっこうあるから。
● 音楽やバレエに関しては,CDやDVDでは物足りなくなって,ライブを味わいたくなるだろう。
それだって,ベルリン・フィルだウィーン・フィルだと言わなければ,さほどのお金がかかるわけではない。
● スポーツをするにもお金はかからない。もちろん,ゴルフをしたい,スキーに行きたい,というのであれば話は違ってくるけれども,体を動かして健康志向を維持したいというのであれば,自転車1台あればいい。それで休日に100㎞も走れば,すっきりさわやかだ(たぶん)。
ン十万もする高価な自転車など必要ない。中学生が通学に使っているママチャリより安いスポーツバイクがある。
● しかも,そうした体験を外部に発信することもタダでできるのだ。ブログやSNSで発信するのにお金は要らない。
それに必要なパソコンだって,わりきれば1万円以下の中古で充分だ。通信料も安くなった。
以上で何の不満があるだろうか。少なくとも,ぼくには何の不満もない。
● というわけで,お金を潤沢に持っていなくても,「健康で文化的な最低限度の生活」を超えた,それなりにハイソな生活を確保することができる。しかも,かなりの水準で。
テレビを見るのをやめ,ショッピングセンターや書店に行くのをやめれば,それがやりやすくなるのではないか。行けばどうしても買いたくなる。何を買うかではなくて,買うという行為それ自体に快感があるから。
そのあたりの始末の付け方がけっこう厄介かもしれない。問題は,しかし,そこだけだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿