● 世界一周をしたい。しかも,二度やりたい。ひとつは鉄道を使った旅。下川さんの『鈍行列車でアジア旅』を読んだばかり。こういうことを自分でもやってみたいなぁと思った。
昔,宮脇俊三さんの作品を次々に読んでいた時期がある。シベリア鉄道に乗りたいと思った。アメリカ横断鉄道やオーストラリア横断鉄道のような大物に惹かれた。
● そうした大物も魅力なんだけど,とにかく鉄道を乗り継いで世界をぐるっと回ってみたいな,と。
下川さんによると,鈍行列車はどんどん消えているらしい。鈍行列車にはこだわらないけれども,できるだけ遅い列車で。
● 世界地図を見ると,鉄道だけで世界一周は物理的に不可能であることがわかる。途中,バスや飛行機や船を使うのは避けられない。
でも,鉄道メインで世界一周ってのに憧れる。
● 昔は全線に乗ることにこだわっていた。これも宮脇さんの『時刻表2万キロ』の影響。はるかな昔,ソウルオリンピックで韓国ブームが日本を覆いつくしていた1988年,まずは韓国国鉄を乗りつぶしてやろうと思って,挑戦したことがある。
下関から関釜フェリーに乗って,釜山から東に進んだ。各駅停車を乗り継いで,木浦まで行った(途中,馬山~鎮海を往復)。当時は最速だったセマウル号でソウルに行き,ソウルからムグンファ号で釜山まで戻って,関釜フェリーで帰ってきた。
● 当時は京橋に三中堂という韓国専門の書店があって(経営者も韓国人だったのじゃないか),韓国の時刻表も手に入った。
日本の時刻表に比べると,だいぶ小ぶりでしたね。実際,韓国では鉄道よりバスがメインの移動手段で,その程度のことは行く前に知っていた。
● 現地調達主義で(当時はそうするしかなかったはずだ。高級ホテルは前もって予約もできたのかもしれないけど),身ひとつで出かけたんだけど,切符を買うのも,ホテルを取るのも,なかなか大変だった。
一度で全線に乗るつもりが,あえなく挫折し,わずかしか乗らないままで逃げだしてきた。
● 言葉が通じないのはわかりきっていたこと。が,その状態でこちらから韓国人に話しかける勇気を欠いていた。これが敗北の最大要因。麗水では酔っ払いに絡まれて,なす術がなかったという屈辱も味わって,いやになっちゃった。
こんなことじゃ,世界一周は無理だね。が,生まれつきの性格も寄る年波でカバーできないかと思っているんだけどねぇ。
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