2015年6月23日火曜日

2015.06.23 電算システム化による業務の効率化に夢を見れた頃

● これで楽になる,すごい,便利だ,と思ったものだ。その後,だんだなコンピュータを使ったシステム化には疑問を持つようになってもいるんだけど,かといって,ではシステム化以前に戻れるかといえば,それはできない相談だ。

● 銀行のATMを廃止して,預金の出し入れをすべて窓口で対応するやり方に戻せるか。駅の自動改札をやめて,駅員を配置する昔のやり方に戻せるか。
 という話に通じるところがある。戻せるわけがない。

● 金銭でも人の移動でも,とにかくフローがとんでもなく増えた。従前のやり方で捌けるはずがない。
 われわれの仕事も同じなのだろう。通過する情報量が増大していて,コンピュータなしでは処理できなくなっている。
 もっとも,コンピュータ化したことが,無意味な情報や手間を作ってしまったという面も相当以上にあるかもしれないけれどね。

● ともかく。あの頃感じたほどに実際の仕事が楽になったか。かえって忙しさを招いて,自分の首を絞める結果になっていないか。
 でもね,他社がやっているのに自社がやらなければ,競争に負けて,自分と家族が路頭に迷うことになってしまったかもしれない。

● でもなぁ。事務効率化の果実を誰が取るのかといえば,普通は経営側が取る。授業員がその果実を味わえるケースはたったひとつしかないだろう。
 自分だけが効率化を果たし,他の人はそれを知らない,という場合。この場合だけは,その果実を自分が味わうことができる。

● パソコンが本格的に普及する前のわずかな期間,この果実を味わった人がいたかもしれない。しかし今や,そんな状況はほとんど想定できない。
 情報化,システム化は,会社主導で進められる。これはイコール労働強化だ。免れる術はない。

● 問題はこれがエンドレスに続くのか,どこかで止まるのか。正直,わからない。
 ただ,今のところは何とかついて行けてるけれども,これからさらに一段,システム化が進むと,さてついていけるかどうか,まったく自信がない。
 けれども,若い人にとってはそれが普通になるんだろう。

● こうして役者が交替していく。そうして世の中が進んでいく。

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