● 右の写真は真岡市内を流れる五行川。花を散らせたあとの桜もなかなか風情があると思うんだけど,それはそれとして。
● たいていの都市には川が流れている。川があっての都市だ。隅田川のない東京は想像しにくい。京都は鴨川。その下流の淀川は大阪。かつての水の都。
宇都宮には田川が流れているし,栃木市には巴波川,鹿沼には黒川,小山には思川,足利には渡良瀬川。
海外なら,パリにはセーヌ川,ロンドンにはテムズ川,ニューヨークにはハドソン川。欧州はドナウとラインがなかったら成立しないだろう。
● 川の大きさが都市の大きさを決めるというわけでは必ずしもないけれども,もし田川が今の倍の川幅を持っていたら,宇都宮はどうなっていたかなぁと考えることはある。
前橋の広瀬川,水戸の那珂川に比べると,田川ってちょっとショボイからね。
● かつては都市を流れる川はどこも異臭を発していて,敬遠すべき存在だった。昭和50年代までは宮の橋を渡るとき,下の田川から嫌な臭いが鼻を突いた。
その前に公害という言葉があったけど,あれは家庭害だったろう。家庭から出る雑排水をそのまま流していたに違いない。ひょっとしたら屎尿までも。
● それがめざましく改善された。今の田川は河畔を歩いても何も臭ってこない。歩いていると気持ちがのびのびする。アミューズメントエリアになっている。堤防を自転車で走るのも楽しいだろう。
社会が良くなるってこういうことなのだと思う。
● その田川が今の倍の川幅を有していたら,さて,宇都宮はどんな街になっていただろう。
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