● こちらは人の手によって咲いている春の花。プランターに植えられて歩道に置かれている。こういうことをしているのは,敬老会の方々ですか。ありがたいですよ。
最近,安保法制反対のビラ配りをやっている老人の集団を見かけることがしばしばある。現在の国際状況を何も調べもせず,単純に太平洋戦争の惨禍を繰り返すな,平和を維持するのに軍事力はいらない,日本は軍事力を持つと戦争をする国だ,と思っているんだろう。いや,それ以前の思考停止状態かもしれない。でもって,一部の政治団体にいいように使われている。そういう年寄りたちを見るのは忍びない。
けれども,こうしてプランターに花を作っている老人たちと,安保法制反対のビラを配っている老人たちは,けっこう重なるのだろうな。
● 宝積寺駅前のちょっ蔵広場の先にある桜。もう散り始めている。見頃になると,雨が降ったり強めの風が吹いて,桜を無理やり散らせるのが例年のこと。
それもあって,桜の見頃はすこぶる短い。ゆえに,もういいよ,食傷したよ,ってなることはない。まさにもって,美人薄命だ。美人のまま,次々に散りしだいていく。
散る桜 残る桜も 散る桜
遠山の金さんでござるな。
● こちらは宇都宮の宮の橋のたもとのしだれ桜。春を強烈に放っている。
世はなべて平和である。が,そこに蠢く多くの人間たちの中には,桜どころではない心境の人が多いのではないか。4月になって入学や就職,転勤などで環境がガラリと変わり,そのあまりの変化についていけず,鬱々として楽しまない人たちがかなりいるのではないかと思う。
かつては五月病という言葉があった。昔に比べると世の中がセッカチになっているから,五月病などという悠長なことはなくなって,四月病が増えているのではあるまいか。
菜の花も雑草系? |
時間薬の効果が現れるまでにはそれなりの時間がかかる。それを待てない人もいるかもしれない。「石のうえにも3年」というけれど,こういう時代なので3年も待つのは長すぎる。3ヵ月でいいだろう。3ヵ月は時間薬を続けてみたらどうだろうか。
● ぼくに花をめでる趣味はない。のに,こうしてフラフラと花を見ているのは暇だからだ。他にやることがないからでもある。
それ以上に,鬱々として楽しまないからだ。なぜ鬱々として楽しめないでいるかといえば,ぼくも四月病に罹患しているからだろうと自己診断している。
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