2017年4月15日土曜日

2017.04.15 久しぶりの「富士そば」

● 「富士そば」を運営するダイタングループの創業者である丹道夫さん,NHK(Eテレ)「仕事学のすすめ」に登場したことがあった。2013年だったか。
 それ以前から「富士そば」を知ってはいたけれども,この番組を見て,何だか感情移入してしまったところがある。
 彼の浮き沈みの多い人生に感銘したというか。「富士そば」には演歌しか流れていないのはこういうわけだったのか,とかね。

● 「富士そば」のどこかの店で,東海林さだお氏のコピーを見たことがある。“うまいぞ,富士そば すごいぞ,丹さん”というようなものだった。
 あの東海林さんがそう言うんだったら,たしかに旨いんだろうと思ったことも,東京に行ったら「富士そば」に寄るという習慣ができた理由かも。
 あとで知ったんだけど,東海林さんには『偉いぞ! 立ち食いそば』(文春文庫)という,「富士そば」の全メニュー制覇を目論んだエッセイもあるんですな(まだ読んでいないのは不覚だった)。

● で,今日も晴海からの帰りに,歌舞伎座の隣にある「富士そば」に寄ってしまいましたよ。普通に大盛りそばを注文。
 あらためて,これ旨いかと自分に問うてみる。さほどでもないんじゃないかと答えたくなった。立喰いそばって,こんなもんじゃない?

● 「富士そば」が先鞭を付けた結果かもしれないけれど,最近の立喰いそばは水準が上がっているような気がする。「いろり庵きらく」もなかなかいいでしょ。
 でもって,それがあたりまえになった。あたりまえになったから,“こんなもんじゃない?”ってことになるんだろうかな。

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