● はるかな昔,吉野家があれば生きられると思ったことがある。朝から深夜まで営業しているんだから。朝は納豆定食を,昼は牛丼を,夜はサラダを付けていくつかある定食の中のどれかを選べばいい。
食に対する訴求点がかなり低い自分には,それで充分だと思った。となれば,吉野家の近くに住めばいい。台所は要らない。部屋がひと間とトイレと浴室と冷蔵庫を置くスペースがあればいい。
● ま,実際にそれができるとは思いませんでしたよ。妄想であることはわかってました。毎日毎日,吉野家には行ってられないからね。
何より,その吉野家がいつまでもあるとは限らないわけだからね。
● とはいえ,今でも吉野家の牛丼はご馳走だと思っている。5分間で食べられるご馳走。しかも,注文してから待たされることがない。これはかなりポイント高い。
その牛丼に生卵を載せて,卵かけ牛丼にして食べれば,この世に生息する小うるさい食味評論家はすべて死に絶えてしまえ,と思うくらいのものですよ。
● つまり,吉野家の決定版は,牛丼+生卵。しめて440円。
で,ずっとそれを注文していたんだけど,今日はちょっと違ったものにしてみようと,ネギ塩豚丼を頼んでみた。450円。
これはこれで工夫のひと品かと思われる。旨いか不味いかといえば,はっきり旨い。でも,牛丼+生卵には及ばないと思った。次回以降はまた,卵かけ牛丼に舌鼓を打つことになりそうだ。
● ところで。吉野家には鰻重もある。けれど,吉野家で鰻重を食べるのは少し外道だと思う。吉野家が基本,魚を扱わないのは,扱わないなりの理由があるに違いない。
鰻も最近高くなってしまって,なかなか食べられないものになった。だからといって,吉野家で(吉野家に限らず,すき家でも松屋でも)食べるのはいかがなものか。
● 吉野家で食べるくらいなら,鰻は食べないと決めてしまうのがいいと思う。ぼくはそうする。土曜丑の日も鰻は食べないで終わると思う。
ま,毎年そうなんだけどね。わが家に土曜丑の日はない。
● 鰻に関していうと,「おむすび権兵米」の鰻おにぎり(今もあるのかどうか知らないけど)は認めている。あれはよくできていると思う。
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