● 右は今日(7月7日)の朝日新聞。
29連勝で連勝が途絶えた藤井四段の31回目の公式対局。藤井四段は連敗しなかった。こういうところに大物ぶりが現れる。
区切りの30連勝を周囲も期待していたろうし,本人にも期することろがあったろう。が,叶わなかった。それを引きずって連敗するパターンにはまらないところが凄い。29連勝よりもこの1勝の方が,価値が高いかもしれない。
● そこから,ぼくらが藤井四段に学ぶべきところはあるか。大いにあるんだろう。
が,学ぶ術はない。これは学べない。ぼくらは彼を凄いなぁと思うんだけど,思うだけ。そこから一歩でも前に行けるかというと,行けない。彼の凄さを知っても,自身は変われない。
ぼくが藤井四段になることはできない。あたりまえのことなんだけど。
● 「学び」の守備範囲ってけっこう狭くて,学べるものは知識や技法に限られる。それ以外のものに対しては「学び」以外の方法論が必要になると思う。
では,その方法論があるのかどうか。そこも含めて,そこから先は暗中模索。あるいは思考停止。
っていうか,ないんじゃないかと思ってるんだけど。そんな方法論は。
● 藤井四段はたぶん,ストイックとは思わないで,ストイックな努力を重ねているのだろう。だから,努力の前に何かがある。
その何かっていうのは持って生まれたものだよ,とは言ってしまいたくないんだけど,でも,持って生まれたものなんだろうか。だとすると,話はそこで終了となる。
● その藤井四段にしたって,将棋だからストイックな努力を重ねることができる。学校の勉強に対して同じことをやってみろと言われても,おそらくできないでしょ。
ストイックと思わないでストイックな努力ができる何ものかを持っている人は,でも意外に多くいるかもしれない。そういう人たちは,それだけで幸せな人生を生きていると言っていいのだろう。
0 件のコメント:
コメントを投稿