2018年6月22日金曜日

2018.06.22 ポスト・コンビニはコンビニ

● 昨日今日に始まったことではないけれど,セブンイレブンが次々に繰り出すこの種の企画は,百貨店,飲食店,ファストフード店など,かなりの業態に脅威を与えるはず。
 コンビニに流れるような雑な味覚の持ち主はウチのお客の中にはいない,などと御油断めさるな。雑な味覚の持ち主は,自分の味覚は雑だと思っている人の何十倍もいるのだから。

● コンビニの中でもセブンイレブンは一頭地を抜く存在であるように思える。他とはマニュアルのレベルで差がある。
 その理由がどこから来るのか,ぼくにはわからないが,どうせ買うならセブンイレブンで買いたいと思っている。

● そのコンビニもいつまでも隆盛を続けられるわけはないとして,では,ポスト・コンビニは何になるんだろうか。
 ネットが取って代わるなどということは,もちろんない。即時入手性に欠けるもんね。全然,ダメ。もし,ネットをコンビニ代わりにしようとすれば,予備や“念のため”を含めて,当面必要なもの以上を用意しておかなければならなくなる。そんな面倒なことができる人はいない。
 結局,ポスト・コンビニはコンビニということになるんじゃなかろうか。選手は交代することになるかもしれないけど。

● コンビニって,昔の田舎にあった“よろずや”の現代版だもんね。“よろずや”ではノートや鉛筆,切手,ハガキ,パンやお菓子が買えた。当時の子供が必要とするものは,ともかく揃っていた。サービス水準と取扱い品目が飛躍的に上がったのが,今のコンビニだ。
 セブンイレブン・ジャパンがセブンイレブン本部を買収するに至ったのも,コンビニはよろずや文化が下地にあった日本で花を開きやすかったからではないか。

● 唯一,百円ショップがもっと細かい店舗展開をするようになれば,コンビニを脅かす存在になるかもしれない。現に,百円ショップとコンビニが合体したようなタイプの店もある。弁当をはじめ,生鮮食品を扱っている百円ショップのような。
 が,現状で広がりは見られない。ここでイノベーターが出るだろうか。

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