徒歩で山口県下関から青森の大間まで,徒歩で縦断するという記事だ。それだけならニュースバリューはないのかもしれないけれども,75歳つまり後期高齢者がそれをするというので,記事になったのだろう。
でも,これ,二番煎じはダメだよ。よし,じゃあ俺もと思っても,もう記事にはならないかもよ。おそらく追随者がけっこう出そうな気がする。結果,高齢者のこうした行為じたい,さほどに珍しいものではなくなるだろう。
● こういうのを称揚するのが,いまだに世間の趨勢なのだな。なぜかといえば,世間のマジョリティが高齢者というか年寄りになっているからだと思う。75歳でこれだけの元気があって健康なのは素晴らしい,と年寄りが賛美するという構図なのではないか。
若者はこういう動きをどう眺めているんだろうか。いや,眺めてなどいないかもしれないんだが。
● 誰もがそうなれば老人医療費は大きく減殺され,現役世代の負担も減る。が,この行き方は何かが違うような気がする。うまく言えないのだが。
配偶者をここまで自分の杖にしてはいけないとか,そういうことではない。それは夫婦の問題で,外部の人間が口を出していいことではない。
● そういうことではなくて,何かが違うような気がするのだ。だいたい,なぜこれが新聞記者の知るところとなったのだ。ひっそりとやればよいではないか。私的な行為をお祭りにしちゃダメだろ。いやいや,本人が望んでそうしたわけではないんだろうけど。
この方はすごいと思う。自分もあやかりたい。とは思うんだけれども・・・・・・
ところで,奥さんは20歳も年下なのだな。この方が元気なのは,それが一番の理由なのではないだろうか。
● 右は今日(6月20日)の朝日新聞(栃木版)。羽根田さんが計画どおりに,下関から青森県の大間﨑まで,徒歩で本州縦断したという記事。
計画どおりで1日の誤差もなかったのは,計画にゆとりを組みこんでいたからだろう。それと,計画が緻密であったこと。
65歳でホノルルマラソンを完走しているんだから,体力と運動神経に恵まれた人なのだな。そういうDNAの持ち主。
● 75歳になって「毎日の積み重ねが大事」と言えるとは,呆れ果てた爺さんだ。普通は,今さらもう遅すぎる,と投げてしまうお年頃ではないか。
やはり,大した人なのだろうな。自分がやりたいことをやる。若者がどうだ,自分以外の年寄りがどうだ,そんなことに右顧左眄しないのだ。そのこと自体が大したものなのだ。
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