2018年6月24日日曜日

2018.06.24 東京散歩 月島

● ホテルのある日本橋蛎殻町から月島まで歩いてみることにした。地下鉄でも行けるんだけど,歩いてもたいしたことはなさそうだ。それに,歩いた方が最短距離ですむ。
 はい。では,歩きましょう。

● ホテルを出るとすぐに隅田川大橋を渡る。隅田川ももはや運河と呼びたくなるほどに人工の手が入っている。ネイティブが大川と呼んでいた時代の隅田川とは大きく様相を変えているだろう。
 もし東京に隅田川がなかったら,と思ってみる。東京がなかったはずだろう。都市と河川はワンセットだ。

● 現在の隅田川は水質が改善され,川辺での諸々のアミューズメントが可能になった。ジョギングを楽しむ人もいるし,川面を眺めてたたずむ人もいる。流れる水というのは不思議なもので,いつまで眺めていても飽きないものだ。
 この時期,川は涼やかさの象徴にもなる。都市の側が河川を手なずけようとするのは,人間の自然に敵ったことのように思われる。

● 渡った先は江東区。門前仲町を右折。清澄通りをまっすぐ行けば月島に至る。要するに,近いのだ。
 やはりね,地下鉄に乗って地下の線上を移動しているだけじゃいけないよね。人は地上で生きているのでね。それを見なきゃ。
 その意味でバスは面白い乗物だと思うんだけど,都内の乗合バスの路線図を頭に入れるのは,考えただけで億劫だ。おそらく,東京都民も自分が日常的に利用する路線以外はチンプンカンプンなのではないかと愚考する。

● 東京海洋大学。商船大学と水産大学が統合された。その海洋大学はここにあったのか。
 ここで“さかな検定”というのがあったらしい。いろんな検定試験があるものだ。こうした(たぶん)何の役にも立たない勉強をしているのって,いいなぁと思うけどね。
 でも,検定試験になってしまうと,かえって興ざめだという人もいるのでは。いや,いて欲しいんだが。

● 相生橋で晴海運河を渡ると,月島。もんじゃの街というイメージなのだが,当然,もんじゃだけではない。かつての都立大学もここに引っ越してきたようだし,要は何でもあるんでしょ,月島には。
 大昔だけど,桜田淳子と森昌子が主演した,佃島を舞台にしたテレビドラマがあった。三波伸介も出ていたんだっけな。そこでは人情の厚い下町,田舎として佃島が描かれていた。
 そのイメージでこのエリアを測ってしまうと,とんでもないことになる。大昔は大昔。ま,当時の佃島もそうではなかったはずだが。

● じつは豊洲に用があって,豊洲まで行くんだけれども,今日はだいぶ暑い。地下鉄でひと駅の距離だけれども,そのひと駅分は地下鉄に乗ってしまおうと思う。

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