2019年10月5日土曜日

2019.10.05 日本海側の食文化に対しては,劣等感しか感じない

● 右の写真はJR駅に置いてある観光パンフ。「日本海美食旅」とあるが,新潟の食はこんなに凄いぞという内容。
 いやいや,わかってますよ。新潟にしろ秋田にしろ,奥が深いんでしょ。秋田は一度か二度,奥深さのほんの入口のところを味わったことがある。
 が,新潟は通過したことはあるんだけど,街に降り立ったことはない。

● 日本海側の食というか食文化に対しては,劣等感しか感じない。海を抱えているのだから食材からして違いすぎるのだ。
 しかも,年季の入り方が違う。北前船で賑わっていた。明治維新時の人口は新潟が江戸より多かったらしい。大勢の人の舌で鍛えられてきたはずだ。端倪すべからざるものがあるに違いないのだ。

● ところで,ぼくの祖先はその明治維新のときに,新潟からやってきたらしいのだ。食い詰めたのか。ぼくの実家のあるあたりは,新潟に限らず,富山など北陸からの移住者が多いんですわ。
 ちなみに申すと,御本家というのがあって,ありていにいうとすっかり落ちぶれているのだが,今でも墓を直すときなんかは御本家の許可が必要なのだと,母が言っているのを聞いたことがある。どんだけ田舎なんだよっていう話だけどさ。

● じつは,日本列島の中では大昔からダイナミックな人口移動が続いてきたのではないか。何せぼくらは,あり得べからざるグレート・ジャーニーを敢行した祖先を持つホモサピエンスなのだから。
 おそらく,日本全国のたいていのところでは,ずっとそこに住み続けている家系なんてひとつもないのじゃないか。そっくり入れ替わっているような気がする。

● とにかく日本海側の食文化は羨望の的だってことね。まずは魚。したがって鮨。
 何かひとつ突出した食を持っているところが,それひとつで終わるわけがない。一点突破全面展開ということがあるだろう。
 新潟は米どころでもあるのだ。日本酒でも頂点に位置する。ほぼ天下無敵のはずだよね。

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