● 東京の中でも自分には最も似合わないと思われる大手町に来たのだ。なぜ似合わないかといえば,この街は日本企業の中枢が集中しているところというイメージがあるからだ。
こんなところで働いたら絶対に鬱になる。鬱になる自信がある。
● ところが,ここで働きたい,地方に出るのはイヤだという人もいるらしい。特にOLさんにそういう人が多いらしい。
というのは,もう今は昔のことになっているんだろうか。今でもそうなんだろうか。
おそらくだけど,今は一層そうなのではないか。東京の地方に対する相対的な魅力は,昔より今の方が高まっているだろうから。
● ぼくは東京が好きだ。今のところは東京以外のところで泊まってみたいとは思っていない。札幌,福岡,仙台,金沢,大阪など魅力的な街はいくつもあるけれど,東京に比べたらわざわざ交通費を払ってまで行きたいとはぼくは思っていない。
けれども,それはたまにしか来ないからそう思うのだということもわかっている(つもり)。たまに来るから東京は面白い。当事者じゃないから。
● 東京に住む,東京で働く,ということになったら,さて東京を好きでいられるかどうか,まったく自信はない。逃げだすかもしれない。
大手町を歩くとそう思うのだ。けれど,一方でここじゃなきゃヤダという人もいる。人間は多様だと思う。いや,正直に言うと,ここじゃなきゃヤダという人の強さが羨ましい。
● 東京駅丸の内口の前。東京の中心部。台風でいえば目にあたる。台風と一緒で,このエリアは無風だ。都会の雑踏はない(朝と晩にはあるんだろうけど)。
都会のオアシスといった風情だよね。ぼくは新橋のSL広場の方が心休まるけどさ。
● 厳密にいえば東京の中心部は千代田のお城であって,そこはいつも無風だ。そのお城はいたって開放的だ。
雑踏に疲れたとき,ここに来れば,立ち直れるだろう。30分か1時間はまた雑踏に立ち向かえるだろう。
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