2019年10月8日火曜日

2019.10.08 林葉直子さん

● ネットで林葉直子さんに関するエッセイを読んだ。書き手は大崎善生さん。

● 父親が彼女の稼ぎを全部使ってしまっていたことは,この記事で初めて知った。
 余命1年を宣告されてからすでに5年生きている。肝臓の数値も良くなっているらしい。禁酒と薬物療法による。
 ケラケラと笑うのは,今も変わらない。

● 休場騒動から彼女が“没落”するのはかなり早かったような記憶があるのだが,休場のときは大崎さんが間に入って,ちゃんと事前に休場届を出したようだ。
 決定的なのは中原誠永世名人との不倫をマスコミに告白したこと。それをすれば将棋界に居場所がなくなることはわかっていたはずだから,すでに将棋などどうでもいいと思っていたんだろうか。
 そのあとは,ヘアヌードの写真を出して,酒浸りになって。

● いろんなものを背負っちゃったようにも思えるし,10代であまりにも有名になってしまったために(アイドル的な売れ方をしてしまった),商業主義の大人たちにいいように使い捨てられたようにも見える。
 どう生きても一局の人生ではあるのだが,振幅の大きすぎる人生はしんどいだろう。実際にやってみればそうでもないんだろうか。

● ぼくなんかは典型的な安定志向だったから,彼女のような破滅型の人生はやれと言われても絶対にできない。ぼくに限るまい。彼女のような人生は送りたくても送れないのが普通の人としたものだろう。
 誰であっても他人の人生に口を出す資格などないわけだが,才能と美貌があっても人生は難しい。

● あの休場のときにもう少しゆったりとできていれば。なぜあそこまで性急に思いつめる必要があったのか。ということは,少し思ってみたりする。
 彼女の唯一の後悔は,もっと将棋を一所懸命やっていれば,ということらしい。

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