2019年10月4日金曜日

2019.10.04 飲むなら横丁の居酒屋

● 右の写真は最近出たムック本。昭和の空気を吸って大きくなった者としては,こういうところにたしかにノスタルジーを感じる。
 たぶんに虚構というか,実体験に基づくよりはメディアによって洗脳されたノスタルジーであるとは思うんだけどさ。

● であっても,飲むならこういうところで飲むのがいい。出版社もそういう人たちをあてこんでこのムックを作ったのだろう。
 正真正銘の昔のままではお客は来ないから,トイレなど変えるべきところは変えているはずだ。

● 東京に限らず,たいていのところには,ノンベ横丁とか親不孝通りと呼ばれる通りがあるに違いない。その多くは寂れているだろうけども,かつては酔っ払いたちがたくさんあるいていた。
 そうした通りの生存率が高いのも東京で,そういうところも東京の底力というか,大都市の魅力というかなぁ。

● ざっくり言ってしまうと,横丁とは飲み屋街のことだ。飲み屋街とは,屋台に毛が生えた程度の赤提灯の店や蕎麦屋やスナックが軒を連ねているところだ。
 で,そういうところにノスタルジーを感じるほどの人ならば,レストランでワイングラスを持って気取るとか,こ洒落たパブで談論風発に及ぶなんてことを毛嫌いするはずだ。居酒屋の方が居心地がいいと感じるはずだ。

● しかし,こういうところの唯一の難点は,常連さんが幅を利かせすぎているところだ。一見客は身の処し方をどうすればいいのか途方に暮れることになる。
 しかし,この常連性も昔よりはだいぶ薄くなっているように思う。個人の生活空間が広がっているからで,最近では常連になることを避けようとする人もいるかもしれない。
 常連性は定住性とセットになる。定住性というのが都市部においては弱まっているというか,店の入れ替えも激しくなっているというか。

● ま,ぼくとしては女性と飲むときでも,居酒屋で飲みたい。そんなとこじゃイヤという女性だったら,一緒に飲んでもらわなくてもいいと思っちゃう。
 ゆえに『東京カレンダー』は腐脳男が読む雑誌だと云々。

● もし,女性を誘って東京で飲むとしたらどこに行くか。まずは新橋。浜松町の界隈もいい。北千住,曳舟,人形町もありか。浅草の中心部は避けて,吾妻橋や本所がいいだろうか。
 早稲田や神田はどうなのだろう。早稲田はぼくにはほぼ未知のエリアだ。今の学生街には学生の存在感があまりないとも聞く。
 銀座とか赤坂はあり得ない。ま,お金の問題もあるんだけどね。

● しかし,田舎の在に住むぼくが東京で飲むことはまぁないと考えていいだろう。もっと,地に足をつけて,宇都宮で飲むとしたらどこがいいかなという話になる。
 東武駅の近く,オリオン通り,江野町,JR駅の近辺,駅東,県庁の近く・・・・・・結局,横丁にもこだわらないってことになる。

● ま,飲むなら居酒屋。サッと飲んでパッと切り上げるのもいいし,ダラダラと飲み続けるのもいい。スタイルを作らないで,気分次第で変幻自在というのがあらまほしい。
 そういう飲み方ができるかというと,それには酒に強くなければいけない。ぼくはもうダメだ。

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