最近はもっぱらロイヤルパークに軸足が移っていて,シェラトン都は別荘ではなくなってきてるんだけど,目黒通りの光景もホテル内の景観も,すっかり馴染んでいる。懐かしいという感じがしないほどに,既視感に取りこまれているんでした。
● ホテルの敷地入口にある桜も満開だ。こういう季節になった。桜をあと何回見れるだろうかと本気になって思うほど年をとっているわけではない。とタカを括っているのだが,さてあと何回見れるかね。
桜が咲き誇っている様は理屈抜きにいいものだと思うが,桜の下で酒を飲むという嗜好はぼくにはなくて,花見というのはもう何十年もやったことがない。
● 相方はすでに到着していた。ぼくもLINEは使っているが,そのLINEで友だちになっている唯一の人物が相方だ。電話は嫌いでめったに使うことはないのだが,プライベートでは相方にしかかけない。それもLINEの無料通話ですむ。ぼくのコミュニケーションはLINEに支えられている。
で,ここでもLINEでやりとりをしたわけだけど,2階のラウンジにいるというので,ラウンジで合流した。
● けっこう長くいるらしい。なぜかというと,部屋がまだ用意できていないらしいのだ。そのまま,カクテルタイムに突入した。
部屋の用意ができていなか
ったのは,ホテル側の落度ではなくて,予約時に相方が付けた注文が通っていなかったので,ホテル側が修正を申し出た結果。12階を希望していたのに11階の部屋が用意されていたらしい。
でもって,予めホテルが用意した部屋の方が良かったようだ。つまらぬ注文は付けぬが吉,ということ。11階か12階かなんてのは,どうでもいいんだからね。
● その部屋,1254号室。スイート。この部屋には何度か泊まっているから,やはり既視感がある。帰ってきたという感じがする。
文句なしに快適だ。これなら長期にわたって住むこともできる。それができるだけのお金が自分にあればなぁと思わぬでもない。
● スイートになぜ泊まれるかというと,安かったから。5万円で少しお釣りが来る。かなり前に相方が予約をしていた。1週間前には10数万円になっていたらしい。それを知ってウシシと喜ぶのも,育ちの悪さを表すもの。
今夜はロイヤルパークの普通の部屋でも5万円では泊まれないらしい。ぼくらにとっては安さが正義。で,安いプランを見つけるために労力を惜しまないのが相方の流儀というわけなのだ。
● 桜は満開なのだが,今日は肌寒い。ホテルの庭園を少し歩いてみたが,小雨がパラついてきた。
● 今回はChromebookを抱えてきた。宿泊を伴う外出の際に持ちだすために買ったんだけど,2,3度持ち歩いただけで,使わなくなった。
理由はスマホで足りるから。スマホに折りたたみ式のBTキーボードがあれば,パソコンを持ち歩く必要はないという結論に至った。最近では,BTキーボードも要らないとなって,スマホ単体ですんでしまっている。Twitterにメモ代わりのtweetをするだけなのでね。スマホ単体で実際には足りちゃう。
持ち歩かなくなったもうひとつの理由は,スマホをつないだときに,スマホで撮った写真のサムネイル表示に時間がかかりすぎることだ。スマホはAndroid。AndroidとChromebookは相性がいいはずだと思うんだけども,ここは何とかならないのかと思うところだ。
● なのに,今回,Chromebookを持ってきたのは,夜も部屋から出ずにAmazonプライムビデオを見ようと思ったからだ。
せっかく東京にいるんだから家でやっているのと同じことをしてもつまらないと長らく思っていたんだけど,同じことを場所を変えてやるのも楽しいものだと思うようになった。
けど,結論からいうと,Amazonプライムビデオを見ることはなかった。ホテルからは一歩も出ないで過ごしたけれども,プライムビデオは見なかったよ,と。つまり,無駄になったってことですね。
● シェラトン都とロイヤルパークを比べた場合,ロイヤルパークが明らかに勝っているところが,少なくとも1つはある。ラウンジに幼児が来ることを事実上認めていないところだ。
今回も小さな子供を連れてラウンジに来ている夫婦がいた。外国人にも同様な例はあるのだが,どういうわけか外国の子供は静かだ。日本人の子供は騒ぐ。理由はわからないが,どうもそういう傾向がある。
これはやはりイヤなものだ。静謐を破るからだ。
● もっとも,静謐を破るのは子連れに限らない。隣に東洋系外国人の夫婦(たぶん)がいた。夫の方がスマホでキンコンカンコンと音を立てていた。
うるさい,このボケッ,静かにしろ,と怒鳴りつけてやろうかと思ったのだが,ちょっと強そうなヤツだったので思いとどまった。
● ラウンジの価値は静謐にある。静かにしてるんだったら,パソコンを持ちこもうが居眠りをしようが,何をしたっていいと思う。
が,静謐を破る行為はすべて悪だ。大声での駄弁りもダメだ。これができないヤツもけっこういる。
カクテルタイムにはアルコールが入るわけだが,大声になってしまうほどに飲んではダメだろう。居酒屋じゃないんだから。
● が,ラウンジの使用料は宿泊料に上乗せされているものの,居酒屋より安いかもしれない。ゆえに(と,つないでいいのかわからないが)大衆が集まってしまうのだ(おまえが言うな)。ひょっとすると,日本には大衆しかいないのではないかと思うほどだ。
シェラトンクラスのホテルだからそうなのだろうか。超の付く高級ホテルになると,また違うんだろうか。
● いったん引きあげて,部屋の風呂に小1時間。喉がかわいたので,寝る前にまたラウンジに言ったんだけど,今度は高齢のカップルが目立っていた。男は70代。後期高齢者になっているかもしれない。女の方は50代後半か。どういう関係なのか。会社の役員と秘書? 夫婦でないことは明らかだが,愛人というふうでもない。
ホテルのラウンジにいるのだから,今夜は泊まるのだろう。不倫だろうと何だろうと,そんなのはかまわない。自己責任で好きにすればいい。ひょっとすると,妻に先立たれているのかもしれないし。
● しかし。うるさいんだ,おまえら。完全に2人の世界に入ってしまって,周囲があることを忘れている。
居酒屋ならそれでもいいのだ。居酒屋はそういうものだと思って,お客も店に来るし,店側でもそれを前提に構えを設えている。最近は半個室が流行りだ。
が,ホテルのラウンジでこれはダメだろ。いい年こいて何をしているんだ? バカなのか,おまえら。部屋で騒げ,部屋で。
● でもね,70代になっても50代の女性に付き合ってもらえるとはなぁ。彼女は立場的に付き合わざるを得ないのかもしれないけれども,それにしたって羨ましい話だ。頑張れ,ジジィ。
ま,こういう光景を見れるのも,ホテルに泊まる余録の1つなんだよね。仕事でいつもこれを見なくちゃいけないとなると,余録じゃなくなるだろうけどさ。
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