2019年3月7日木曜日

2019.03.07 本好き,あるある

● 宇都宮駅東のうさぎや書店に立ち寄った。ほぼ日文庫の『小ネタの恩返し』4巻を購入するため。「ほぼ日」に連載された読者投稿をまとめたもの。
 同じ趣向の『恋歌,くちずさみながら。』が面白かったので,同じ読者投稿を編集したこちらも読んでみることにした。2016年の発行。もっと前かと思っていた。
 「ほぼ日」のサイトでも読んでいると思う,たぶん。が,パソコンやスマホの画面で読むのと,紙の本で読むのとは,まったく別の体験だと,最近,痛感するようになった。

● 「ほぼ日」の書籍が置いてあるコーナーは,上野駅構内にあるANGERSの書籍コーナーとほぼ同じテイスト。暮らし関連のもの,料理や衣に関するものが置かれている。暮しの手帖社の出版物や,伊藤まさこさんのものなど。

● その中に手作り豆本があった。本好きあるある的な短文をまとめたもの。“本好きはたいてい散歩好き”とか“買った時点でとりあえず満足”とか“本で金欠”とか。
 ぼくはすでに本好きという範疇に入るほど,本を買わなくなって久しい。が,その感覚は憶えている。けっこう共感できるのだ。

● 買って帰ろうかと思った。のだが,その豆本は「みほん」がひとつあるだけなのだ。それをばらして栞にしたものが,1枚200円で売られている。これでは手が出なかった。

● ところで,この売場のテイストについて,だ。以前は,こういうデザインされたコーナーがあるとオヤッと思ったものだが,最近はやや食傷気味。
 この書店ではこういうコーナーもあるというだけで,売場の大半では通常の並べ方をしている。が,中にはデザインされたコーナーが売場の100パーセントという書店もあるらしい。
 そういう書店に行ってみたいとはあまり思わないし,そういう書店で本を買うこともたぶんないと思う。

● あまり大きな書店ではできないけれども,宇都宮にあるような規模の書店なら,時々は売場の全部を歩いてみる。女性誌の売場も含めてだ。
 発見があるときもあるし,ないときもあるが,オッと思ったものを購入する。Amazonは買いたい本がピンポイントで決まっているときには便利極まりないと思うが(といって,Amazonで本を買ったことは一度しかないのだが),たいていは現物に触発される。

● 触発されるときに,妙にデザインされたコーナーだと,こんなものに触発されてたまるかと思ってしまうんだな。妙に人の手が入っているのはイヤだと思ってしまう。機械的に並んでいるのがいい。
 機械的といったって,本の並べ方が完全に機械的になるはずがないので,バラツキは出る。で,バラツキなんてその程度で充分だ。わざわざ醸されたテイストには,ぼくは拒否反応を示してしまう。

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