● TOHO CINEMAS の映画チケットの引換券があるんだけど,有効期限が今月いっぱい。つまり,今日まで。流しちゃう手もあるかと思うのだが,見ないともったいないという気持ちが勝った。
昨日行くつもりでいたんだけど,諸々あって今夜になった。
● イトーヨーカドーで惣菜(海老ギョウザ)とノンアルビールを買って,イートイン。一度やってみたかったんですよ,これ。
この時間帯,この場所にあまり人はいなかったんだけど,何とはなしの貧乏臭さのようなものが漂っているのは紛れもない。だから,ここにはいたくないという人もけっこう多いんじゃないかと思う。
● が,そういうのはぼくには無縁。こういう貧乏臭さっていうのは,自分にけっこう近しいものだという気がしていてね。
ぼくの年齢だと子供の頃の空気ってこういうものだったんだよね。懐かしい。
● ここをワークスペースとして活用(?)している人もいる。学校の教師か塾の講師だろうか,赤ペンで答案の採点をしている人がいた。
中には,こういう場所でそういう作業をするのは,個人情報保護の観点からどうなのか,と言う人がいるかもしれない。細かい人っているからね。
● イトーヨーカドーなんだから100円のセブンコーヒーも売っている。その100円コーヒーを買って,ここで読書をしてもいいし,スマホとBTキーボードを持ちこんでSNSをしてもいい。ノートを広げて何ごとかを書きつけるのもいい。
冷暖房完備で避暑避寒にも使える。どんな使い方ができるか研究してみる価値はあるのではないか。
● いや,研究なんかするまでもないか。要するに,スタバでやっているようなことはここでもできる。
お金の比重が下がってきていると思うのは,そういうところもあるからだ。スタバで500円のコーヒーを買ってできることは,100円でも同じようにできるんだよ,そういう場所があるんだよってことね。
ま,図書館に行けよって話かもしれないけどさ。
● 惣菜だけでは足りなかったので,フードコートにも行ってしまった。リンガーハット。皿うどん。620円(+税)。
糖質制限中の糖尿病患者としてはいかがなふるまいかと思わぬでもないんだけど,朝も昼も炭水化物はほぼ摂取していないからと言い訳しつつ。
讃岐うどんは香川県まで食べに行かないとしょうがないところがあるが,長崎ちゃんぽんや皿うどんはリンガーハットで何の問題もないと存ずる。
● ちゃんぽんを食べるために長崎に行くという選択肢はあり得ない。長崎にリンガーハットをはるかに凌ぐちゃんぽんを出す店があるとは思えない。
同じことはおそらく沖縄そばについても言えるのではないかと思っている。あれも比較的再現が容易なのではあるまいか。その心はと言うと,・・・・・・
● お腹が落ち着いたところで,TOHO CINEMAS に向かった。本日公開の「AI崩壊」を見た。終わったときには23時を過ぎていた。
● こうして夜から出かけると得した気分だと相方は言う。1日を長く過ごせたということ。
でも,往きは道路が渋滞したし,TOHO CINEMAS の駐車場はすぐそこにあるのにずっと遠回りをしなきゃいけない。夜は家で過ごす方が賢くないか,とぼくは思った。年寄りくさい感想だろうか。
● 今週末もロイヤルパークで過ごす。ラウンジで相方と落ち合い,そのままカクテルタイム。
糖尿病と肝硬変の疑いで治療中なのだが,肝臓そのものは普通に機能していることがわかった。肝硬変の疑いは晴れた。安心した。
安心したので,土曜日は酒を飲んでもいい日にすることにした。残りの6日は飲まないのだから,これでいいのだ。で,以前のようにハイボールを3杯飲んじゃった。
● ラウンジ,今夜は混んでる方。と言っても,これが普通になってきたかな。
いたって庶民的な空気に包まれている。ぼくらをはじめ,背筋が伸びている人はほどいない。つまり,演技をしている人はいない。仮面を付けることなく,素顔を晒している。
良くいえば,演技を強制する堅苦しさがない。悪くいえば,ハレの場としてはあまり機能していない。ぼくはそれで良いと思うが。
● この後は,銀座まで歩いて,地下鉄で帰ってきた。このホテルに泊まったときは,よく歩く。理由は2つある。
1つは,相方は部屋でまったりするタイプだったのだけども,最近は少し変わってきた。銀座まで歩きたがるし,東京駅周辺に行きたがる。このホテルから銀座は散歩とするとちょうどいい距離なのもあるし,歩くのが唯一の運動で,万歩計が2万を超えるのを楽しみにしているからでもある。
2つめは,このホテルにはサウナがないからだ。以前はあったんだけれども,閉鎖した。もしサウナがあればぼくはそっちに行っているだろう。サウナがないから街に出る。怪我の功名というかね。
● はい,夜が明けたよ,と。朝食。追加料金を払って1階の「シンフォニー」に行くか,いつものとおりラウンジにするか。結局,ラウンジにしました。
いつものとおりの人形町定
食。追加で“白いもの”。ヨーグルトね。タンパク質を摂らないと。さらに,ローストチキン。けっこう高カロリーじゃね?
● でも,今日はこれで糖質の摂取は終わりにするか
らね。いつもの食生活に戻す。とにかく太りに太って,(測ってないから推測まじりになるんだけど)昨年10月末には81㎏まで行ったのではないかと思う。
11月1日から自己流の糖質制限を始めて,6㎏は落としている。あと10kg痩せると,標準体重になる。偏差値50。っていうか,あと10㎏も落とさないと標準体重にならない。どんだけ太ったんだよってことだねぇ。
可能ならさらに5kg落として,60kgに持っていきたい。22歳のときの体重は54kgだったんだからね。ちょうど5割太ったってことですよ。
● 食後の散歩は見合わせた。雨だったので。傘をさして歩くのは億劫だ。
ロビーの飾り物。黄色いのがミモザですか。知りませんでした。上の白いのが雪柳ね。雪柳って昔はよく見た気がするんだけど,ほとんど忘れていましたよ。
● はいはい,お世話になりました。チェックアウト。ずっとここにいれたら幸せですけどね。竜宮城以上だと思いますよ。けれども,そうはいかない。
● 泊まった部屋は1648号室。3回連続でこの部屋だ。なんだかマイルームという気がしてきた。
● 蛎殻町のロイヤルパークホテルに投宿。ラウンジでのカクテルタイムのあと,街に出た。
つい最近まで,このホテルに泊まると,人形町の兎屋のつけ麺かラーメンを食べるのが約束事になっていたのだけど,ぼくが真っ赤っかの糖尿病にあいなって,しばらくお預けになっていた。
ストイックに糖質を遠ざけるのもいいけれども,たまにはさ,食べたくなるよ。ラーメンって旨いもんね。いや,ダメなのかもしれないけれども,ストイックばかりじゃしょうがないと自己弁護の論陣を張りたくなるんだよね。
● で,久方ぶりに人形町の兎屋でつけ麺を食べた。っていうか,兎屋以外も含めて,つけ麺を食べるなんて久しぶりだよぉ。さすがに大盛りじゃなくて並盛りにしたけどね。
食べ終えたあとに,われに帰るというかね,まずかったかなぁと思うんですけどね。今日1日に限ると,少し太ったかもしれないな。11月以降,体重は順調に落ちているんだけどね。
● その兎屋。ぼくらが入ったとき,30代の女性が1人で食事中だった。仕事が終わって帰るのか,これから仕事なのか(ひょっとしたら,ホテルの仕事か)。
キリッとしたいい女ってやつね。こっそり盗撮しちゃおうかと思ったよ。そういう女性が1人で麺を啜っているのって,絵になるなと思ってさ。こういう女性が生息している人形町っていいなぁ,とも思った。
● 兎屋から日本橋三越まで歩き,地階の食品売場を覗く。何だか,これがルーティンになった。石田屋の甚五郎煎餅があった。何を置いて何は置かないか,けっこう頻繁に変えているんだろうかな。このあたりは,三越に抜かりはないんでしょう。
一方で,三越から商品の提供を要請されても断るところもあるんだろうね。それくらいの矜持を持った製菓業者がいるはずだ。正真正銘の超一流をデパートで入手するのは無理だ。大人の常識になっているんじゃなかろうか。
● さらに銀座まで。途中,明治屋でチョコレートを買った。もちろん,奥さんが。ぼくが糖尿病と知っての狼藉か。
● 銀座の無印良品。有楽町にあった頃に2,3度行ったことがあるけど,銀座に移ってからは初めて。ただね,ぼくは文具売場しか見ないので,新たな発見は特になし。
文具以外を見るには時間がなさすぎた。再度,昼間に来てみなければ。
● おそらく,ここはMUJIホテルに泊まってナンボなんだと思うんだけどね。わが家においてはその可能性は極めて低い。意思決定者の奥さんがあまり食指を動かしていないからだ。
彼女は無印を受け入れているけれども,ムジラーではない。ここに泊まらなくても,ほかに惹かれるホテルがいくつもあるということらしい。
● というわけで浅草に着いた。スカイツリーと黄金ビルとウンコ(じゃないらしいのだが)。浅草の3点セットね。って,3つとも墨田区側に存在するわけですけどね。
浅草から隅田川テラスを隅田川大橋まで歩くことにする。左岸(墨田区)は歩いたことがあるので,今回は右岸(台東区)を歩くことにしよう。
● と,こんなお節介な表示があった。たかが歩くだけなのにこんなに大ごとにしなくてもよかろう。大ごとにすることで飯を喰ってるヤツがいるのか。
左岸側にはホームレス諸君の住居群もあったんだけど,こちら側にはそういうものはない。健全組が支配している。それがいいことなのかそ
うでもないのか,そこは別の話だ。
● この堤防壁は江戸城を模したデザイン? 花壇も手入れされている。老人会の皆さんですか。東京にも老人会ってあるのか。そりゃあるでしょうよね。
水面には都鳥? んなわけはない。都鳥というのは京都
が都だったときの話だ。
気持ちいいんだろうかなぁ。おまえが思うほど気楽なもんじゃねーぞと叱られますかね。
● テラスが切れるのでいったん,一般道にあがる。あがったところは柳橋。
その名も柳橋という橋があるんですな。その下を流れるのは神田川。ここで神田川が隅田川に合流するので,テラ
スも切れるわけね。
● 柳橋って何だかそそる名前だよねぇ。粋筋な感じ? こんな名前の料理屋もあるし。橋とか坂がつくところって,そそる名前になるかなぁ。
小さなお社があった。稲荷神社ね。なんか,ここのところ,東京ではずっと稲荷神社ばかりにいきあたっている気がする。
● ここでまたテラスに降りる。写真の左側が神田川。その少し上流には鉄道橋。JR総武線が走っている。ひっきりなしに走る。ここは大都会だものな。
神田川が隅田川に注ぐとこ
ろを見れただけでも,なんだかね,歩いた価値があったと思えるんですよ。川が合流する光景というのも,そそるものがあるんだよね。
● ぼくの地元だと野元川が五行川に同流するところは何度も見ているんだけど,何度見ても見飽きないというかね。
烏山に行くと,江川が荒川に合流し,そのすぐ先で荒川が那珂川に合流するんだけど,見飽きないんだよね,こういう光景って。ま,このあたり,昔は少しの大雨で洪水被害が出たんだけどね。
● ジョギングしてる人,多し。君たちは何が悲しくて,そんなに一生懸命走っているのだ?
そろそろ,隅田川大橋が近づいてきた。タワマンがニョキニョキ生えている風景が見えてきたからね。それまでは視界になかったものだ。湾岸エリアが近くなってきた。
● 今日はちょっと切ない気分で(といっても,たいした切なさではない。取るに足らない切なさであります)南宇都宮駅から東武電車に乗りました。
昔は東武電車に乗ってればもれなく浅草に運んでくれたんだけど,今は曳舟から押上に入り,そのまま地下鉄半蔵門線に乗り入れるのがメインルートになっているという理解でよろしいか。
● JRで栗橋か久喜まで行って東武線に乗り換えると,そのまま半蔵門線に入ってくれるのはすこぶるありがたい。もちろん,こうして南宇都宮から乗った場合も同じだ。
東武ってJRに比べると時間はかかるし,栃木と南栗橋で乗り換えなければならないけれど,その分,運賃が安いんだから,文句を言う筋合いはない。
● ともかく,今は押上から半蔵門線に入るのが本線になった。曳舟~浅草間は盲腸線?
ぼくのようにチープトレインを乗り継いで行く人にとってはそうだけれども,特急は浅草が発着駅。ゆえに,観光客のほとんどにとって,東武といえば今も浅草がターミナルのはずだね。
● 唯一の問題(?)は東武線は日光線であって,新栃木~東武宇都宮間は,正真正銘の盲腸線であることだ。この区間に特急は走っていない。栃木か新栃木で乗り換えることを省略することはできない。
東京の地下鉄とは違って,まったく手間のかからない乗換えではあるんだけど。
● その栃木駅に到着した,特急けごん浅草行き。かっこいい。そうなんだよね,これに乗れば寝ている間に浅草に着くわけだよね。
でも,ぼくが乗る列車はこれじゃない。こっち。各駅停車の南栗橋行き。この時間帯だとボックス席をひとり占めできる。特急列車より快適ね。飛行機だってエコノミーの3席をひとりで使えたら,ビジネスよりずっと快適だよね。
この車両は,かつて浅草~日光を走っていた快速電車に使われていたもの(だと思う)。その昔は新栃木で快速に乗り換えれば,その先は乗換えなしで浅草に行けたのだ。特急料金は不要。
● 曳舟で浅草行きに乗換え。曳舟で改札を出ようかとも思った。明治通りを東向島まで歩いて,もう一度,白鬚橋から隅田川テラスを歩くのも悪くない。あるいはぶらぶら歩いて墨田情緒を味わうのもいい。
が,今回は,浅草に出てみることにした。なにせ,東武線で浅草に出るのは久しぶりなのだ。
● 曳舟駅構内の駅そば。こういうの,どこでもありますなぁ。JRの“いろり庵きらく”でもやっておりますよ。朝食としたら,これで充分でございましょ。
ただ,どこでもあるということになると,競争が激しくなるわりに儲けが出ないってことになるんですかねぇ。じゃぁやめるかというと,そこまでは割り切れない。人手不足の中,アルバイトを雇って続けようとする。
● 曳舟を出ればあっけなく浅草に着く。途中駅はスカイツリー駅(かつての業平橋駅)だけだ。
数年前,鹿沼に行こうと思って浅草駅に来たんだけど,特急しか出ていなかった。浅草から出る各駅や急行はなくなったのだなと思って,特急に乗ったんだけど,今日見たらちゃんと各駅の表示も出てるんだよねぇ。あのときは何を見てたんだろうなぁ。
● 浅草で何をしようというあてはない。浅草寺に行ってみようとも思わない。いっとき浅草に身を置いて,それで満足する。
● 音楽を聴くのは好きだ。が,オーディオ機器をぼくは持っていない。ミニコンポすら持っていない。しいてこれがぼくのオーディオですと言えるものがあるとすれば,車のいわゆるカーステレオだけだ。といって,これでCDを聴いたことはない。だいたいはNHK-FMをつけっぱにしている。
では,音楽をどうやって聴いているのかというと,もっぱらソニーのWALKMANを使っている。WALKMANが唯一のぼくのオーディオ機器だ。
● したがって,イヤホンは必須だ。音質を云々するんだったら,WALKMAN本体よりもイヤホンの方が問題かもしれない。WALKMANにもン十万もするものがあるが,腐るほどのお金を持っているのでなければ,無理してそういうのに手を出すよりも,イヤホンをおごった方がいいような気がする。
ありていに申して,2万円以下のイヤホンは使わない方がいい。最近使っていたのはソニーのXBA-N3。
● けれども,どうもイヤホンとの相性がよろしくない。いつだったか,当時は音楽もスマホで聴いていたのだが,音楽を聴きながら草刈りをしていたら,草と一緒にイヤホンのコードをかっ切ってしまったことがある。BOSEのイヤホンだった。
今月5日にXBA-N3もダメにしてしまった。このイヤホンは着脱式といわれるもので,イヤホンの本体(?)をコードから引き抜くことができる。ところが,過剰に引き抜きやすいというか,外れやすかったんだよねぇ。
● 今月5日に悪夢はやってきた。電車の中で聴いていた。目的地に着いたので立ちあがって電車を降りた。そのときトートバッグを肩にかけた。
おそらく,トートがイヤホンのコードを引っぱったんでしょうね。気がついたときにはコードだけがあって,左側のイヤホンピースは電車の中に落としてきたらしかった。
イヤホンをそっくり忘れてきたのなら,遺失物として駅に届けられてるかもしれないけれども,片方のイヤホンピースじゃ,どう考えてもゴミ扱いでしょ。
● 買ってそんなに経ってないんですよ。ひと月あたりの使用料が5千円についてしまった。
着脱式ってのも考えもので,同じ目にあってる人,けっこういるんじゃないか。っていうか,ググってみるとけっこう泣いている人がいるようだ。しょっちゅう外に持ちだすから,トラブルも多くなる道理ではあるんだけどね。
“eイヤホン”にはその片側のピースが売られていることがあるらしいのだけど,今のところ,XBA-N3の出物は見あたらない。
● ないと困るものだから,次のをヤフオクでゲットした。ワイヤレスにはまだしない。有線タイプの古いやつでいい。
WALKMAN専用イヤホンで,ハイレゾ対応。ノイキャン機能もあるが,価格はXBA-N3の4分の1。今度のは長く使えると思う。居付いてくれそうな気がする。自分に分相応だと思えるからだ。
自分は5千円のイヤホンに相応しい人間だと言っているようで,どうも面白くないのだが,そういうことってあるよなぁと思うんですよね。
● 今週末もロイヤルパークで過ごします。
糖尿病だぞおまえは,と言われ,併せて肝硬変の疑いをかけられております。おりますのですが,ラウンジでハイボールを1杯だけ飲んでしまいますた。1杯だけです。ホントです。
その代わり,少ぉしだけ濃いめに作りますた。少しだけ,2倍程度に。
● 脂や炭水化物も食べてしまいますた。今朝は白菜と豆腐だけのキムチ鍋,昼は完抜き。これくらいは許してちょうだいよ。いいでしょ,神様。ずっと自重してたんだけど,時にはちょっとねぇ。
ものはついでということがあるから,久しぶりに兎屋のつけ麺を食べてやれと思って,ホテルを出たんだけども,雨でね。神様がそこまでは許さんと言っているんだと思って,部屋に戻りますた。
● ロビーの飾り物。年の初めは真っ白な気持ちで,だって。わかりましたか,皆さん。
● ホテルラウンジで朝食。いつもの如し。人形町定食。ご飯,少なめ。ではないんだけど,お代わりはなし。
酒ダメ,脂ダメ,炭水化物は少しいい,と言われてる。といっても,タンパク質は摂らなきゃダメでしょ。となる
と,白いものなんだよね。和ものなら豆腐。洋ものならヨーグルト。ハチミツかけるくらいは許してよね。
● トマトシチュー,温野菜,チキンロースト。ベーコン1枚が余計だとわかっ
てるんだけどさ,脂も摂らないと元気がでないような気がするんだよね。
コーヒーはブラック。
● 食後は日本橋のハイソなエリアを散歩してきた。で,ラウンジでコーヒーを
飲んで,チェックアウト。今日はこの後,池袋経由で帰る。
● 最近はすっかりこのホテルが定宿になった。それまではシェラトン都だった。そのシェラトン都からこちらに移りかけの頃は,シェラトン都の方がいいと思っていた。その理由をいくつも数えることができた。
ところが,ロイヤルパークに馴染んでしまうと,ロイヤルパークの方がいいと思うようになる。
・東武線利用でアクセスが便利
・食の水準が高い
・宿泊費が安い
・ラウンジに子連れがいない
・隅田川と人形町がすぐそこにある
人間は慣れた方に引きずられる。保守になるのは,ビルトインされた人間の性癖だ。別の言い方をすれば,人間は大抵のことには慣れてしまうものだ。
● 昨夜は雨で散歩できなかった。今朝はいい天気だ。で,朝食後,フラフラと歩いてみることにした。日銀本店を見ておこう。そのあと銀座に出てみるか。
● 日銀本店は三越の隣にある。三越には何度も行ってるんだけど,日銀には行ったことがなかった。日銀があるところは本石町というのだけれども,本石町には日銀しかないのではないか。正確にいうとそんなことはないんだけども,ざっくりいえばそんな感じだね。
初めて見たんだけど,由緒ありげなデコラティブな建物ですよねぇ。
● 日銀の隣に三井住友銀行。かつての三井銀行の本店がここだったんだろうか。
数年前までは世界に資金を供給できるのはデフレ対応を終えた日本のメガバンクだけと言われてて,国際部門は肩で風切る勢いだったらしいのだが,ガラッと風向きが変わってしまった。
バブル崩壊後,血を吐く思いでリストラをやったのに,さらなるリストラが必要。社会の風は血も涙もない。
● 実際,バブルがはじけてからは都市銀行は必死にリストラを実行したと思う。まず銀行の数が減った。2割や3割じゃない,半分以下になった。店舗数も減った。新宿駅の西口,東口に8つずつあった店舗は2つずつまでに減少した。
やっとひと息つけると思ったところで,何がどう変わったのかぼくにはわからないけれども,まだまだ人が多すぎると言われ始めた。
● バブル崩壊でリストラを断行したのは都市銀行だけだ。地銀,信用金庫,信用組合,農協,郵貯はほぼそのままだった。せいぜい,いくつかの支店を出張所に格下げしたくらいのものだろう。
特に地銀についていろいろ言われているが,地銀以下の金融機関がこのまま残れると思っている関係者は1人もいないだろう。リストラの大嵐が吹く。キャッシュレスとはお金がデータ化するということで,そうなればその処理はコンピュータのお家芸だ。人は要らない。銀行から事務処理は消える。
● 日本橋室町三井タワー。このあたり,セレブ感濃厚。日銀の行員もこういうところで働いていたのでは,下々の生活などわからないのではないか。下々の細かなディテールを想像するキッカケ自体がないのじゃないかな。
それで金融政策の意思決定をしているわけか。まぁ,だからダメってことではない。マクロの決定をするんだからミクロを知っている必要はないわけで。
● まだ10時前。開店前なのでやっているのは地階のスタバくらい。
対面にはマンダリンオリエンタルホテル。1人だったら怖気づいて入れなかったと思うんだけど,奥さんと一緒だったので,彼女の図々しさに導かれて,エントランスロビーを拝見。細部の作り込みがすごい。これ,そっくり工芸品でしょ。
一番安い部屋なら7万円弱で泊まれるらしい。いくら工芸品でも素泊まり7万円はぼくには出せないけれども,いかがですか,皆さん。
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マンダリン・オリエンタル |
● このあたりは三井不動産のお膝元なんですな。対して,ぼくらが泊まっているロイヤルパークは三菱地所の配下にある。三井は山手,三菱は下町。日本橋においてはそういうこと。
で,どちらがいいかなというと,どちらもそれなりに。そこを強いていえば,今のところ,ぼくは下町を良しとする。
もっと視野を限定して,マンダリンオリエンタルとロイヤルパークのどちらがいいかといえば,(マンダリンオリエン
タルには泊まったことがないんだけども)料金差の分だけマンダリンオリエンタルに軍配があがるのだろう。が,ホテルは単体で存在しているのではない。ホテルがある場(街)とセットだ。
● 隣に神社もある。福徳神社。稲荷社のようだ。コンコン様ね。場所がら商売繁盛が受けるってことなんでしょうかねぇ。
こんなのもやっていますよ。儲けがないんじゃ神社も
維持できない。商売,商売。これはローマ教会の贖宥状とはまるで別物。まっとうな商売だ。
● 当然,三越を覗いてみた。開店後すぐで,スタッフに次々に頭を下げられながらの,大名入店。かなり,居心地が悪い。サッサと通り抜けたくなる。
で,通り抜けて屋上にで
た。庭園になっているんですな。暖かくて天気のいい日なら,ここで本を読んでもいいね。WALKMANで音楽を聴くために,ここに来てもいいだろう。
お金を使わずに三越で過
ごす方法を見つけたよ。って,そのためにわざわざ栃木から日本橋三越までやってくるほど酔狂ではないから,結局,この方法は役に立たないんだけどさ。
● 屋上に小さな神社がある。やはり,コンコン様。日本人はね,神社を作りますよね。拠り所なんですよね。神社があると安心するんでしょう。祀られている神様が誰かなんてのは二の次でね。神社
というアイコンがあることが大事。
その底にあるのはアニミズムでしょうね。万物に霊魂があるんですよね。
● 三越地階の食品売場。日本中の和菓子が並べられている一画。わが栃木からは高根沢町,朝日屋本店のきんとん饅頭と足利の古印最中。あ
と,磯辺餅っていうのと,和楽互尊という団子。どちらも足利。栃木の和菓子といえば足利?
イチゴ大福もあるんです
けどね。全部,滋賀県のもの。栃木産は残念ながら見当たらず。
松山の一六タルト。イチゴ使用版。完売してますとのことだった。松山で育った伊丹十三さんに「タルトでもお食べよ」っていうCMがあったな。
何が一番売れているかと売場を回ってみたが,どうやら阿闍梨餅だな。京都でしたっけ。どんどん売れていいく感じ。バラ売りのものをゴソッと買っていく人が何人かいたので,そう思ったのかもしれないんだが。