2020年1月19日日曜日

2020.01.19 日本橋のハイソなエリアを散歩

● 昨夜は雨で散歩できなかった。今朝はいい天気だ。で,朝食後,フラフラと歩いてみることにした。日銀本店を見ておこう。そのあと銀座に出てみるか。

● 日銀本店は三越の隣にある。三越には何度も行ってるんだけど,日銀には行ったことがなかった。日銀があるところは本石町というのだけれども,本石町には日銀しかないのではないか。正確にいうとそんなことはないんだけども,ざっくりいえばそんな感じだね。

 初めて見たんだけど,由緒ありげなデコラティブな建物ですよねぇ。

● 日銀の隣に三井住友銀行。かつての三井銀行の本店がここだったんだろうか。
 数年前までは世界に資金を供給できるのはデフレ対応を終えた日本のメガバンクだけと言われてて,国際部門は肩で風切る勢いだったらしいのだが,ガラッと風向きが変わってしまった。
 バブル崩壊後,血を吐く思いでリストラをやったのに,さらなるリストラが必要。社会の風は血も涙もない。

● 実際,バブルがはじけてからは都市銀行は必死にリストラを実行したと思う。まず銀行の数が減った。2割や3割じゃない,半分以下になった。店舗数も減った。新宿駅の西口,東口に8つずつあった店舗は2つずつまでに減少した。
 やっとひと息つけると思ったところで,何がどう変わったのかぼくにはわからないけれども,まだまだ人が多すぎると言われ始めた。

● バブル崩壊でリストラを断行したのは都市銀行だけだ。地銀,信用金庫,信用組合,農協,郵貯はほぼそのままだった。せいぜい,いくつかの支店を出張所に格下げしたくらいのものだろう。
 特に地銀についていろいろ言われているが,地銀以下の金融機関がこのまま残れると思っている関係者は1人もいないだろう。リストラの大嵐が吹く。キャッシュレスとはお金がデータ化するということで,そうなればその処理はコンピュータのお家芸だ。人は要らない。銀行から事務処理は消える。

● 日本橋室町三井タワー。このあたり,セレブ感濃厚。日銀の行員もこういうところで働いていたのでは,下々の生活などわからないのではないか。下々の細かなディテールを想像するキッカケ自体がないのじゃないかな。
 それで金融政策の意思決定をしているわけか。まぁ,だからダメってことではない。マクロの決定をするんだからミクロを知っている必要はないわけで。

● まだ10時前。開店前なのでやっているのは地階のスタバくらい。
 対面にはマンダリンオリエンタルホテル。1人だったら怖気づいて入れなかったと思うんだけど,奥さんと一緒だったので,彼女の図々しさに導かれて,エントランスロビーを拝見。細部の作り込みがすごい。これ,そっくり工芸品でしょ。
 一番安い部屋なら7万円弱で泊まれるらしい。いくら工芸品でも素泊まり7万円はぼくには出せないけれども,いかがですか,皆さん。

マンダリン・オリエンタル
● このあたりは三井不動産のお膝元なんですな。対して,ぼくらが泊まっているロイヤルパークは三菱地所の配下にある。三井は山手,三菱は下町。日本橋においてはそういうこと。
 で,どちらがいいかなというと,どちらもそれなりに。そこを強いていえば,今のところ,ぼくは下町を良しとする。
 もっと視野を限定して,マンダリンオリエンタルとロイヤルパークのどちらがいいかといえば,(マンダリンオリエン
タルには泊まったことがないんだけども)料金差の分だけマンダリンオリエンタルに軍配があがるのだろう。が,ホテルは単体で存在しているのではない。ホテルがある場(街)とセットだ。

● 隣に神社もある。福徳神社。稲荷社のようだ。コンコン様ね。場所がら商売繁盛が受けるってことなんでしょうかねぇ。
 こんなのもやっていますよ。儲けがないんじゃ神社も
維持できない。商売,商売。これはローマ教会の贖宥状とはまるで別物。まっとうな商売だ。







● 当然,三越を覗いてみた。開店後すぐで,スタッフに次々に頭を下げられながらの,大名入店。かなり,居心地が悪い。サッサと通り抜けたくなる。 
 で,通り抜けて屋上にで
た。庭園になっているんですな。暖かくて天気のいい日なら,ここで本を読んでもいいね。WALKMANで音楽を聴くために,ここに来てもいいだろう。
 お金を使わずに三越で過
ごす方法を見つけたよ。って,そのためにわざわざ栃木から日本橋三越までやってくるほど酔狂ではないから,結局,この方法は役に立たないんだけどさ。

● 屋上に小さな神社がある。やはり,コンコン様。日本人はね,神社を作りますよね。拠り所なんですよね。神社があると安心するんでしょう。祀られている神様が誰かなんてのは二の次でね。神社
というアイコンがあることが大事。
 その底にあるのはアニミズムでしょうね。万物に霊魂があるんですよね。









● 三越地階の食品売場。日本中の和菓子が並べられている一画。わが栃木からは高根沢町,朝日屋本店のきんとん饅頭と足利の古印最中。あ
と,磯辺餅っていうのと,和楽互尊という団子。どちらも足利。栃木の和菓子といえば足利?
 イチゴ大福もあるんです
けどね。全部,滋賀県のもの。栃木産は残念ながら見当たらず。
 松山の一六タルト。イチゴ使用版。完売してますとのことだった。松山で育った伊丹十三さんに「タルトでもお食べよ」っていうCMがあったな。
 何が一番売れているかと売場を回ってみたが,どうやら阿闍梨餅だな。京都でしたっけ。どんどん売れていいく感じ。バラ売りのものをゴソッと買っていく人が何人かいたので,そう思ったのかもしれないんだが。

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