2020年3月22日日曜日

2020.03.22 宇都宮散歩 JR駅~東武駅

● 21日。これから東京に出かける。のだけれども,何時まで着かなきゃいけないっていう用事はない。急ぐ理由がない。ので,東武電車で行こうと思う。東武の方が安くあがるからだ。
 東武駅まで歩くわけだけど,勝手知ったる大通りは避けて,今まで通ったことのない裏通りを行き当たりばったり歩いてみようと思う。

● 右の写真はJR宇都宮駅近く。田川堤。コロナで重苦しい空気だけども,春は春。
 清少納言は春はあけぼのと言った。さすがの着眼であろうけれども,凡人には春はピンクでありましょう。ここのところの温暖化で,ピンクに染まる時期が毎年早まっているんでしょうかねぇ。

● ときどき,女の人って何でピンクが好きなんだろうと思うことがある。春を思わせるからという理由なら,男にもピンク好きがもっといていいはずだ。いるのかね,男にも。隠れピンクファン。
 ぼくはわりとピンク,好きなんですけどね。シャツとかピンクをわりと着る方だと思う。それでも,女性のピンク好きとはレベルが違うわけで。女の人って何でピンクが好きなんだろうね。

● 宇都宮も大通りから外れて路地に入ると,色々と想像を刺激してくれる空間があって,けっこう面白い。
 東京の玉ノ井とか鳩の町とか元吉原の人形町1丁目とか,そういうところの路地に昔の残り香がないかと思って,何度か歩いてみたことがある。
 かすかな残り香はあるものだ。江戸時代初期の,戦前の,戦後しばらくの間のざわめきを想像してみるんだけども,これはなかなか上手くいかない。

● しかし,かすかな残り香なら,わざわざ東京のそういう場所に行かずとも,宇都宮でも見つけることができるのだった。
 日本がというより世界が貧しかった時代が長かった(今だって未来の人類から見れば貧しいのかもしれないが)。その貧しい時代に生きた人々の残り香。

● 江戸期の吉原の花魁は書を能くし,和歌も詠んだ。女性を代表するインテリだった。男の学者もタジタジになったと聞く。苦界に身を沈めるというイメージからはみ出すものがあった。
 それでも,当時と今と,どちらがいいかといえば,圧倒的に今だろう。という余裕をこきながら,残り香などと気楽なことを言っているわけだ。今はいい時代だ。

● 22日。東京からの復りも,大手町から半蔵門線に乗って,そのまま東武で。
 すっかり安酒場街と化したオリオン通りを歩く。日曜日だというのに,お客が入っているんだよねぇ。もちろん,店によって差異はあるんだけど,ひと頃の寂れ具合が嘘のようだ。印象としては若者が多い。

● ぼく一個の例をとれば,職場の飲み会は昔に比べれば激減している。たぶん,どこでも同じだと思うんだよね。
 にもかかわらず,これだけ入っているというのは,若い人たちが職場抜きで飲んでいるんだろうか。どうも,ロートルにはわからない現象だなぁ。

● コロナはどうするんだよ。クラスタになるかもしれんぞ。どうにかこうにか爆発を防いできた日本においても,蟻の一穴から壊滅するかもしれない。
 といったって,そろそろコロナに飽きてきてる。それが油断というものかもしれないのだが,飽きてきている。

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