2020年3月31日火曜日

2020.03.31 現役最後の日

● 最後の勤務日。明日からご隠居になるんだけど,今日1日を乗りきれるかどうかで頭がいっぱいで,明日のことは考えられない。
 こういうのって,自分だけじゃないと思うんだな。人間って,ほんと,目先のことしか見えないものだよね。

● 勤務地は真岡。真岡に勤務するのは3回目で,通算9年。サラリーマンなんてのは異動の連続で,真岡勤務の前の職場で相当痛めつけられ(って,自分で自分を痛めつけていたのかも),その都度,真岡に癒やされた。
 ので,真岡の印象はかなりいい。この時期の行屋川や北真岡の桜は見事というほかはない。五行川の堤防
を自転車で走ったのは数知れない。飲み屋はいずれも水準が高い。内にこもれる街だろう。宇都宮に出る必要はない。
市役所前の桜

● その代わり,外に出ようとするとかなり不便だ。公共交通機関は真岡鐵道とバスしかない。バスは運賃が高すぎるのと便数が少なすぎるのとで,日常の足としては使えない。
 真岡鐵道は下館に行ってしまうので,これまたあまり使うことがない。
 日常の移動は車でいいとしても,東京に出るのが不便。石橋まで車で行くしかないだろうが,車を使ってしまうのだから,東京で飲んで帰るなんてことはできない。

● しばらくユックリすることだよ。1ヶ月もすると働きたくてしょうがなくなるから。長くサラリーマンをやってしまった人は,どの組織にも属さないなんて耐えられないんだよ。
 とアドバイスしてくれた人がいた。自身の体験からのものだろう。“親身”が嬉しかった。

● が,言ってることはわかるけれども,自分に限ってはそれはないと思っている。「自由=孤独」は大人の常識。孤独といかに親しめるか。大人度を測るひとつのメルクマールになるだろう。
 漠然と怖れているのは“飽き”だ。自分の行動を制約するものは基本的にはないわけだが,その状態に飽きてしまうこと。
 待てよ。その“飽き”を,孤独に耐えられない状態というのかね。でもって,働きたくて仕方がなくなるのかね。
 不耐性と飽きは,ちょっと違うもののような気がするが,そういうことは自分を実験台にして確かめることができる。

● で,夜の8時になって。終わった。帰宅した。41年間のサラリーマン生活が終り。明日から“毎日が日曜日”。感慨は,今のところ,特にない。

● 現役最後の夜,相方がご馳走を用意して待っていてくれた。どんなご馳走だったかっていうと,「かつや」の海老ヒレかつ弁当。
 すごいよね,二段重ねだよ。何だよ,「かつや」かよ,なんて全然思わない。

● そのカツでハイボール。いつもは3杯飲んじゃうんだけど,今夜は2杯で収まった。ストレスフリーだもんね,アルコールはさほど必要としなくなるだろうな。これはいいことだ。なぜって,酒は飲むな,飲まないで肝臓を休ませろ,と医師から言われている身だからね。

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