2020年11月23日月曜日

2020.11.23 ホテルオークラに初めて宿泊

● 22日。日比谷線の虎ノ門ヒルズからスマホアプリの助けを借りて,どうにかこうにかホテルオークラに辿り着けた。
 舞浜のオークラには何度もお世話になったのだが,虎ノ門のオークラは今回が初。

● 坂だらけの東京では珍しくもないのだが,敷地内勾配がかなりあるので,ロビーは5階になる。5階から外に出たら地面に落ちて死ぬんじゃないかと思うわけだが,そのままフラットに外につながっている。
 地下の宴会場からも外に出ることができる。虎ノ門ヒルズから歩いてくると,宴会場から入ってエレベーターでロビーに上がることになる。

● ロビーに出ると和の景観に気圧される。写真で見知っていた。見知っていても気圧される。これがオークラの和か,と。
 お前なんかが来るところじゃねーんだよ,トットと帰れよ,このアホンダラ,と言われているようで滅入ってしまう人もいるかもしれん。自分のことだが。

● 少しでも迷っている素振りを見せようものなら,スタッフが,何かお困りですか,ご案内いたしましょうか,と声をかけてくる。迷子になるのを楽しむことはできないと諦めた方がいい。
 May I help you ? のアメリカ型サービスが行き届いているようだ。用があるときはこちらから声をかけるから,それ以外のときは放っておいてくれないか,と言いたくなる御仁もおいでかもしれん。自分のことだが。
 
● 先にチェックインしていた相方にロビーまで迎えに出てもらった。そのままラウンジで飲むことにする。
 といっても,クラブラウンジが満杯らしく宴会場をラウンジの別室として使用している。アルコールは注文制。自分で勝手に作るわけにはいかない。ウィスキーは白州,山崎,竹鶴など国産の高級品を揃えている。竹鶴をハイボールにしてもらった。
 竹鶴なんて初めて飲むわけだけど,正直,ハイボールで飲むんだと,クリアブラックと竹鶴の違いが那辺にあるのか,ぼくの舌ではよくわからない。
 肴は予め小分けにされているのを自分で取ってくることができる。半ブッフェ方式だ。ホテルとしても半をとったブッフェの方がいいのだろうと思うが。

● 相方が日本酒を注文した。飲めるわけがないのだからやめておけ,と言ったんだけどねぇ。
 したらば。二合瓶が登場した。よく冷えていてキリッと旨い日本酒だった(燗酒もあり)。
 結局,あら方をぼくが飲むことになったのだが,今週は7日のうち5日,飲んでしまったことになる。家でも3日,飲んじまってるので。ドクターストップをかけられているのだぞ。それを忘れるな,俺よ。

● 宴会場といえば,相方は若い頃,ここで行われた結婚披露宴に招待された友人に,凄かったよぉと言われたことがあるのだそうだ。
 その披露宴というのが,当時の橋本龍太郎首相の娘さんの結婚披露宴だったそうだ。そりゃ凄かったでしょうよ。

● ここで部屋に。39階の3920号室。高い。部屋も広い。スタンダードな部屋なのだが,充分すぎる広さだ。デスクの後ろにも荷物を置ける。こりゃ,便利だ。こういうところで仕事をしたら捗るだろうね。
 ここなら住める。ずっと住むならスイートじゃないと辛いのじゃないかと思っていた。が,今どきのホテルならスタンダードタイプで行ける。掃除しなくていい。洗濯しなくていい。食事の用意をしなくていい。
 電気だガスだ水道だという煩わしい手続きも不要。別荘を持つなど愚の骨頂。お金さえあるんだったら,ホテル住まいが快適でしょうねぇ。

● ホテル最上階のバー「スターライト」に行ってみた。ホテルのバーなんて初めてですよ。
 オークラのメインバーは「オーキッドバー」で,5階にある。ここはもう何て言うんですか,求道者の聖地のようなところで,神聖にして犯すべからず。ぼくなんぞが足を踏み入れていいところではない。
 「スターライト」も基本同じだと思うのだが,気がついたら相方に連れて来られてたってことで。眺望絶佳なれどGoTo客ばかりだから,雰囲気は大衆居酒屋のそれ。
 もし,静かにグラスを傾けて1日の疲れを癒やしたい,と考えるお方がいらっしゃれば,今の時期はご自宅で飲まれるのが間違いがないかと,謹んで言上つかまつる。

● 23日。部屋から海が見える。品川あたりだろうか。だったら富士山だって見えないかと目をキョロキョロさせてみたんだけど,さすがにそこまでは。

● オークラの朝食。もちろん美味しい。鮭にしろ蒲鉾にしろ吟味されている(と思う)。
 ただし,朝食に関しては東京ステーションホテルが別格だ。別格本山だ。あれにはほとんど奇跡を見るような思いがするから。
 昨夜の宴会場やロビーでも感じることだが,スタッフが足りている。それゆえ,食べ終えた皿がいつまでもテーブルに残っているなどということは,まずもってないとしたものだ。
 それが同時に格の高さを演出する。これに気圧されない人は少ないかもしれない。いや,ぼくが考えすぎちゃっているのか。

● ここでも新聞の宅配(?)サービスがある。デフォルトは日経らしい。けれども,これはもうコンサバを通り越してアナクロになっていると思われる。が,やめれば文句を言うやつもいるだろう。したがってなかなかやめるわけにはいかないのだろう,と推測する。
 しかし,中にはドアにかけたまま一瞥もしないでチェックアウトする人もいるのじゃないか。二度三度と宿泊すれば,新聞は無用とのリクエストも通るに違いないのだが,こういうものはコストカットの対象でよろしいかと。しなくてもいい作業をさせていてはいけないのじゃないか。

● 27階にジムとスパがある。要するに,サウナがある。これはありがたいもの。生き返りますわね。
 ぼくらが泊まっているのは「プレステージタワー」なんだけれども,ラグジュアリーをさらに追求した「ヘリテージウイング」というのがある。中層棟の別のホテルといってもいいかもしれないものだが,そちらには部屋にサウナが設えられている(以上は相方からの情報)。
 しかし,当然ながら,ミストサウナになる。こういうものは好き好きではあろうけれども,ドライサウナを使いたくなるものではないか。ヘリテージに泊まっていても,タワーの27階に行くことになると思う。

● サウナで生き返って,部屋でコーヒーを飲んだ。13時までいられるのだが,そろそろ帰ろうと思う。宿泊料は約4万円だった。
 昨夜の飲食と今朝の朝食,それとサウナ,以上で4万円以上の価値がある。宿泊そのものはタダだったと言っていいくらいのものだ。GoToの恩恵を蒙っている。
 こういうところでは,男のぼくよりも,女性である相方の評価の方が説得力があるだろう。女は得にこだわるものだからだ。その相方がひどく感じ入ったようなのだ。支払った代金以上のものを返してもらったと思っている。

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