2017年2月10日金曜日

2017.02.10 ヨドバシカメラのオーディオ器機売場で

● 最近というよりだいぶ前からなのだろうけど,アナログ復権の動きがあるようだ。レコードやカセットテープ。
 カセットテープに録音された音楽は柔らかく聞こえるという理由で見直されている,という新聞記事に接したこともある。

● ぼく一個は,こうしたアナログ復権の動きについては深追いしない方がいいと思っている。カセットテープに入れた音楽が柔らかく聞こえるのは,近視の人が眼鏡を外して周囲を見たときの感じに似ているのではないか。ボヤッとボケて風景が柔らかくなる。眼鏡をかけるとピントが合って,クリアにシャープに見える。
 カセットテープだと柔らかく聞こえるというのも,それに似ているのじゃないか。柔らかいと感じるのは,ピントが合っていないからなんじゃなかろうか。

● それよりは今どきのミニコンポの方が,ずっといい音を出すんじゃないかなぁ。買うなら,今どきのミニコンポがいい。王政復古願望はよくないよ。
 といっても,自分の経験上そう言えるというんじゃない。そこはかとなくそう思ってるっていうだけ。
 じつは,オーディオ器機を何も持っていないからだ。今だけないんじゃなくて,ずっと持っていない。40年近く前に月賦で当時の「ステレオ」を買ったことがあるんだけど(ほとんど使わなかった),それ以外にはラジカセくらいしか持ったことがない。

● 音楽は携帯プレーヤーで聴く。スマートフォンで聴いている(SONYのWALKMANも持ってはいるんだけど,使ったことがない。アホですな)。
 スマホ以前はどうしていたろうか。ノートパソコンに外付けスピーカーをつないで聴いていたのではなかったか。さすがに,このやり方は貧弱に過ぎる。どんないいスピーカーをつないでも,パソコンじたいの回路で音を出すのは辛いかもしれない。

● スマホ&イヤホンなら外で聴ける。歩きながら。電車に乗っているとき。知らず知らずのうちにかなりの量を聴いている。もちろん,音楽を聴くという体験を量で測るのは少々以上に邪道だと思うんだけどね。
 しかし,家で,さぁ聴くぞ,と思って聴くって,なかなかできなくないですか。奥さんの視線も気になったりしませんか。

● ぼくが聴くのは主にクラシック。基本はライヴだ。が,ライヴにかからない曲を聴こうとすれば,CDになる(スマホで聴くんだから,パソコンでリッピングしてスマホに転送という手間をかけることになる)。
 でなければネット。今どきだとないものはないというくらいに,ネットに音源が転がっているもんね。これではCDは売れないはずだと思う一方で,まだCDの方がリスペクトできる気がする。

● でも,いつかはライヴではなくて,CDをメインに聴くようになるかもしれない。そのときはイヤホンで聴くのではなく,椅子に座ってゆったりと聴きたい。
 と思って,ララスクエア8階のヨドバシカメラのオーディオ売場を覗いてみた。

● オーディオは突っこもうと思えばいくらで突っこめる,家一軒分くらいのお金を使うのはわけもない,というのはよく聞くことだ。
 ま,ぼくにそこまでの思い入れはないから,そういうことにはならなくてすみそうだけど。っていうか,そんなお金はないわけだけど。

● SONYの5万円台のミニコンポでいいかなぁと思った。ハイレゾにも対応している。パソコンもUSBメモリもAndroidもiPhoneもWALKMANもつなげる。ぼくにはこれで充分かなぁ。
 でも買わなかった。家でゆったりと聴けるようになるのは,まだ先のことだと思うのでね。しばらくはスマホで聴き続けることになりそうだ。

● じつはそのスマホも昨年の11月11日に画面が割れてしまって,処分してしまった。後継のスマホはまだ手当てしていない。WALKMANがあるんだから速攻,代替可能なんだけど,それもしていない。
 つまり,今はライヴ以外に音楽は聴いていない。音楽を聴きたい願望が減退気味。それを困ったことと思わないのが,困ったことだ。

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