● JR駅に置いてある観光パンフの類で最も手に取られるのは,依然として富山の「ねまるちゃ」だろう。表紙の美人効果が大きい。
● が,それだけではない。特にこの時期,冬場の「ねまるちゃ」はコンテンツも充実する。氷見湾の寒ブリがあるからだよねぇ。
表紙をめくると見開き2ページにわたって,「富山湾鮨」の写真が載っている。これがもう圧倒的な存在感をもって,ぼくらを富山に誘うわけだ。
● マルソウダガツオ,アオリイカ,シャケの昆布〆,肝付きカワハギ,バイ貝,氷見ブリ,甘エビ,シロエビ,ベニズワイガニ,クロムツ炙り。これで2,500円。やっすぅーい。
この「富山湾鮨」は,それぞれの鮨屋で供しているようだ。中身も値段も店によって違う。最低,このネタは使えっていうラインは作っているんだろうね。
実際に店に行って注文したら,これとは違うものが出てきて,話が違うぞってことになる可能性はゼロではないのか。が,そういうことはないだろうってことにしておこう。
● どこかへ行こうというとき,何が楽しみか。名所旧跡もかの地ならではの自然も,こちらをそそってくるんだけど,しかし,第一には食だ。
旨いものを喰いたい。これが一番だ。できれば,そこに行かなければ喰えないものがいい。現地の特産物とは限らない。蕎麦でもカレーライスでもステーキでも,他を圧して旨いと評判の店がかの地にあれば,とりあえず乗ってみるのがいい(かもしれない)。
● 冬の富山は,その食のコンテンツが充実しきっているというわけだ。海なし県の栃木にいると,冬の魚に対する憧れはいや増すばかりだ。
もちろん,今は物流にも技術革新があって,海なし県でも旨い魚は喰えるっちゃ喰える。しかし,富山や鳥取や青森や秋田で喰う魚には及ばないであろうよ。冬の寒いときに,富山に行って旨い魚を喰いたいものだよ。
● 富山って,金沢を有する石川県の隣にあるものだから,存在が地味というか,金沢の陰に隠れる感じになる。京都に対する滋賀のごとくだ。
が,その実力たるや,侮るべからず。たぶん,福井もそうだろうな。海なし県の味オンチにとっては,ほのかな憧れの地であり続けている。
● 富山には食のほかに温泉もあるしね。これもポイント高いよね。
が,温泉は栃木にもあるから,ここはまぁ,そのためにわざわざ富山に行くことはない。やはり,食だな。
0 件のコメント:
コメントを投稿