2018年5月5日土曜日

2018.05.05 イチロー

● 右は今日の読売新聞。
 事実上の終わり。50歳現役というのは,イチローの才能とストイックをもってしても,難しかった。チームは勝たなくちゃいけないものなぁ。
 だとしても,こういう花道が用意されるとは。メジャーってこういうところはドライに割り切るものだと思っていたけど。
 過去のイチローの業績に対しては,球団は年俸で報いていた。それでチャラだ。活躍できなくなったイチローに対して,過去の業績に配慮して特別扱いする理由はない。

● もっとも,球団は1年契約を途中で反故にしたのだともいえる。イチローはそれを蹴飛ばすこともできたはずだが,そうすれば今シーズンですべてが終わってしまう。賢明な判断をしたのだろう。

● 「選手は選手を信頼する」という,マリナーズのGMの言葉が紹介されている。監督やコーチではなく,選手を信頼する。そうだよなぁと思った。
 イチローは主力選手から信頼されていたらしい。そりゃそうだ,これだけの実績を作って,なお現役へのこだわり,その準備に手抜きがないんだから。

● これからはアドバイザーに回る。かといって,イチローから積極的にああしろこうしろと言うことはないだろう。それをやるとコーチ陣と対立するかもしれないし。選手に訊かれたら答えるというスタンスでしょうね。

● しかし,ひょっとしてひょっとすると,来シーズンもグラウンドに立つイチローを見られるかもしれない。数年後に,50歳になったイチローを球団がグラウンドに送りだすかもしれない。
 けれども,イチローはそういう温情を潔しとしないだろうな。50歳現役というのは,現役として実績を残せるというのが前提だろうから。
 50歳現役を公言しているのは,自分ならそれができると自負するところがあるからだろう。それができないと自ら悟ったときは,自らグラウンドに立つ途を断つだろう。

● 日本球界に戻るつもりはないよ,という宣言でもある。メジャーへのこだわりは以前から表明していた。その理由をイチロー自身が語ったことはないと思う。
 いずれは忌憚のないところを,自身の言葉で語ってくれるのだろう。日本の野球を辛辣に批判するものになるかもしれない。ファンのレベルの低さというのも取りあげられるかもしれない。

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