2018年5月12日土曜日

2018.05.12 「さぼてん」のトンカツ

● これから相方と東京に行く。昼時だったので,宇都宮で何か食べていきましょということになった。
 駅から大きく離れるわけにはいかないから,丸亀製麺のうどんか,銀だこでたこ焼きを買って駅のホームで食べるか,おおよそそんなところではないかと思っていた。

● ら。「さぼてん」に入ることになった。ぼく一人ならまずやらない贅沢に属する。吉野家かモスバーガーにしたはずだ。吉野家で牛丼並みと生卵にすれば440円なのに対して,「さぼてん」でトンカツ定食を食べれば1,500円になるんだからね。
 相方はすでにバカンスモードになっているようだった(1泊2日なのだが)。バカンスなんだからお金を使っていい。

● かつて,トンカツはビフテキと並んで,一度は食べてみたい憧れの食べものだった。その時代を知る人はだんだん少なくなっているかもしれないけれども,確実にそうだったのだ。そういう時代があったのだ。
 トンカツの名店は全国各地にあるに違いない。それらの店は,贅沢を満たしてくれるハレの場でもあったはずなのだ。

● ただ,ぼく一個は食に対する訴求点が高くないこともあって,それらの名店を探して訪ねるという情熱は持っていない。それもあってか,トンカツなら全国のどこにでもある「さぼてん」でいいじゃないかと思っている。
 しかも,店で食べるまでもなく,弁当を買えばいい,と。なぜなら,弁当の方が安いから。ま,ぼくの食へのこだわりはそんなものでしかない。

● というわけなので,「さぼてん」の店内で食べるのは数年ぶりのことになる(数年前にここでビールを飲んだことがあった)。何度か来ているから勝手はわかっている。
 千切りキャベツがお代わり自由なのだよね。このキャベツ,旨いよね。このキャベツが食べたくて「さぼてん」に来る人がいるのじゃないかと思うほどだ。ドレッシングは2種。
 味噌汁とご飯もお代わり自由。おかずがトンカツなんだから,そんなには食べられないはずだけどね。味噌汁は赤味噌。旨い味噌汁だと思う。普段,味噌汁は食べないから,なおのことおう思うのかもしれないんだけど。

● スタッフはバイトでしょ。にしては,対応はほぼ完璧。明日からでもホテルスタッフが務まりそうに思えるんだけども,そうは問屋が卸さないものなんですかね。
 いやいや,そんなことはないと思うな。やれるはずだな。

● テーブルは二人用のものが多くて,これなら一人で来ても申しわけなさを感じなくてすむと思う。こういうところ,チェーン店はきっちり対応している。ファミリーや友人たちと5,6人で利用するなんて,居酒屋以外にはなくなっているもんね。少人数での利用を想定しなければいけない。
 個人営業のところは,団欒を提供したいという店側の思いが先行しているのか,現実にそぐわないレイアウトだなと思うことが多いんだけど,チェーン店はそのあたりに抜かりはない。

● というわけで,満足して店を出た。が,ぼく一人で来ることがこの先あるかどうか。やっぱ,吉野家にしちゃいそうだ。

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