2018年5月17日木曜日

2018.05.17 結婚制度は空洞化する

● 今日は古紙回収の日なので,古紙をゴミステーションに持っていく。新聞を取らなくなっているから新聞紙と折り込みチラシはなくなった。その分,ダンボールが大きく増えた。ネット通販のせい(?)だ。どちらのご家庭でも同じでしょう。
 洗濯物を干して掃除機をかけ,かたわら朝食の準備をして,食べたら洗って片づける。

● 何というか,家事って楽だ。これなら,男やもめにも蛆がわくこともあるまいし,若い独身男性が自分でお弁当を作って会社に持っていくのもむべなるかな,と思う。
 何を言いたいのかというと,男が生活していくのに女手は要らなくなったということ。

● 女が生きていくのにも男手を必要としない。かなり以前からそうなっている。女性は結婚したら退職するものという風潮はとっくに消えている。
 今は女性でも自分の食い扶持を稼ぐことは難なくできる。男性の稼ぎに頼る必要はない。

● こうして男女とも互いを必要としなくなったのに,結婚が廃れないのが不思議だ。
 晩婚化,非婚化は以前から言われていて,実際にそういうことになっているのだけれども,結婚という制度じたいは盤石のように思える。

● 最も古い女性の職業は売春だと聞いたことがある。叱られるのを覚悟で申しあげるんだけど,ぼくは結婚も売春の一形態だと思っているのだ。結婚が通常の売春と異なるのは,相手が不特定多数ではないことと,行為の度に金銭の授受が行われるわけではないことだ。
 女性が結婚しないで生存を確保することは難しかった時代が長く続いた(そうじゃなくなったのはさほど昔ではない)。その時代の結婚は,行為の度に金銭で精算するのではなく,自らの生存と生活を確保するという報酬と引替に性を提供する長期売春であったろう。

● もはや女性がそんなことをする必要はなくなった。にもかかわらず,結婚は祝祭であり続けている。
 その理由はひとつしか考えられない。子供が欲しいということだ。これがなくなると,結婚という社会制度は崩壊していくはずだ。

● ぼくは少子化を問題視するのは問題だと思っている。向かうべくして向かっている方向のように思う。ので,今後当分の間は,子供を持ちたいという欲望も希薄化するのではないかと予想している。
 それが非婚化・晩婚化なのであるけれども,それがさらに進行するだろう。結婚という制度は存続するけれども,その制度を利用する人は減り続ける。

● それで困るのは,じつは年寄りだけだ。支えてくれる人が減り続けるわけだから。が,年寄りが困ることによって誰が困るか。誰も困らない。放っておけばいい。
 が,年寄りはすでに社会のマジョリティーであって,選挙制度の下では彼ら年寄りの利益が優先されがちになるだろうことも,容易に予測できる。

● さて,このせめぎ合いはどうなるか。ぼくは少子化はメカニカルなものだと考えているので,年寄りの利益がどうであろうと,選挙結果がどうであろうと,少子化は進行し,結婚制度は空洞化すると思っている。

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