● 相方と氏家の「みやこ家」へ。金曜日の夜ゆえか,今日はしばらく待たされた。
● “まぜそば”の小さい方と“ライス”を注文。残った“まぜそば”の具をご飯に載せて喰う。貧乏喰いと言われるかもしれない(たしかに品はない)。
が,でき得るなら合理的な食し方と言ってほしい。これが旨いのだ。
● 食べる前に具をご飯に移せばいいじゃないか,って。そういうわけには参らない。
“まぜそば”なんだから,好みの調味料を加えてよく混ぜなければならない。しかる後に麺だけ食べて,残った具をご飯に載せるのだ。
つーか,全部食べようとしても,具は残ってしまうのだ。具も残さず食べようとすれば,左で皿を持って,皿の縁を口につけて,丼飯を喰う要領で食べなきゃいけなくなるね。
● 蕎麦屋の天抜き(天ぷら蕎麦から蕎麦を抜いたもの)と同じだ。通はそれを肴に日本酒をやるらしい。
日本酒にはピッタリのアテになるだろう。日本酒と汁物は相性がいいのだ(ぼくはやったことがないので,伝聞で申しあげている。蕎麦屋に行って,蕎麦を抜いてくれと言うのは,なかなか勇気がいる)。
● だったら天ぷらに汁をかければいいじゃないか,って。そうはいかない。あくまでも天ぷら蕎麦から蕎麦を抜くのだ。そうじゃないと蕎麦の香りが汁に移らない。
したがって,天ぷら蕎麦より手間がかかる。天抜きの値段は,最低でも天ぷら蕎麦と同額だ。
● それと同じで(じつは,まるで同じじゃないんだけど),混ぜないで具だけをご飯に移すのは邪道なのだ。たとえ見た目が汚くても,その工程を省略してはならぬのだ。
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