● 那須クラシック音楽祭実行委員会からプログラムが届いた。ファンディングが成立したのは,慶賀の至り。
期間は9月の1ヶ月。会場は主催者がオーナーを務める弦楽亭を中心に,那須町のあそこやここ。
● ぼくが漠然と思っていたのより充実の内容。弦と管に分けて,“ジュニア音楽コンクール”までやるのだ。
大ホールにガサッと集めてというのじゃないから,それを踏まえると料金も控えめ。ホテルなどが出資する無料コンサートもあり。
● ここまで準備が整えば,第1回の音楽祭は半ば成功したも同然。じつは整っていなくて,アナウンスを先にしちゃってる部分もあるのかもしれないけれど,そうであってもここまでくれば大丈夫だと思う。
第2回以降につながるかどうか。そこがわかる人は現時点では一人もいない。わかっているのは,1回やればいろんなノウハウが身につくということだけだ。
● ところで。主催者側にも会場を提供する側にも無料コンサートの費用を負担するホテルにも,地場者がいない。革新を起こすのはいつだってよそ者だ。
だから,よそ者が住みつきたくなるようなところにはポテンシャルがある。栃木県だと那須と益子。
● 不思議だ。那須も益子も交通の便がいいわけではない。他の町と何が違うんだろ。
那須にはよそ者が住み着くけれど,塩原にはそれがない。高原はよくて山あいはダメ? 益子にはよそ者が来るけれど,真岡には来ない。益子には陶芸という文化・芸術の代表が集積しているから? そういう単純な話?
● そんなのはわからないけど,外に向かって開かれているというか,よそ者を受け入れる素地がないとダメでしょうね。
従来の居住者が強固すぎるつながりを作ってしまってて,よそから来た人をはじくようなところはダメなんだろう。自治会加入率が100%に近いようなところもダメだろうね。閉鎖性が強すぎる。
● 地域振興ってそこに都会を持ち込むってところがどうしたってあるから,すでに強すぎる絆(ありていに言えば,相互監視)が存在するところは,まずその“絆”を壊さないと出発点に立てないだろう。
那須にしたって益子にしたって,最初から今の那須や益子ではなかったはずだ。開拓者がいたんだろう。地元の抵抗や嘲笑を受けながら,自分の周囲に小宇宙を作っていった人が。
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