大都市は雑踏でできているわけだろうけれど,新宿のそれはまとこにThe・雑踏とでも言うべきで,池袋にも渋谷にもない,新宿を新宿たらしめているものだと,田舎者には見える。
● この間の甲州街道にあるものといえば,たとえばパークハイアットであり,文化学園であるが,自分に縁があるかといえば,まずないだろう。そういう意味では,銀座に似ている。よそよそしい街だ。
ま,よそよそしくない街の方が少ない。たいていの人にとってはそうだろうと思う。
それに,よそよそしさは街ではなく,こちら側が作っている。よそよそしさを取り除きたければ,街に何らかの痕跡を残す努力をすればいい。たとえば,何かを買う,何かを食べる。それだけでだいぶ違うもんね。
が,それでもご利益がありそうに思えるから,鳥居のシンボル効果は大したものだと思う。
● 文化学園。甲州街道の雑踏の中で少しくホッとさせてくれる。日曜だからといって学生がいなさすぎの感あり。研究室に来る教授もいないっぽい。見事にガランとしている。
いや,ぼくには見えないだけで,建物の中にはけっこうな数の学生や教員が来てるんだろうか。
● ガラス付きの掲示板に学生の作品が展示されている。デザイン画っていうんですか。ここに何か飛躍というか斬新なものがあるのかどうか,ぼくなんかが見てもまるでわからない。
こういう絵1枚にも才能の多寡や強弱は出るものなんだろうけど,才能皆無な人間が見ても仕方がないか。
● 広大な新宿駅に戻ってきた。広大すぎてとりとめがない。人,人,人・・・・・・。この人たちはいったいここで何をしているんだろうか。どこから来てどこへ行く人たちなんだろうか。
お互いがお互いにそう思っているのか。あるいは,自分以外には関心を向けないのか。
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