2019年9月23日月曜日

2019.09.23 烏山線沿線ウォーク

● 烏山線沿線ウォーク。その名のとおり,宝積寺駅から烏山駅まで,線路に沿った道路を歩こうということ。
 かつては3月末に開催されていた。東日本大震災の年は中止になって,その後もしばらく催行していなかったんじゃないだろうか。
 しかし,再開された。が,時期は一定しなくなったか。昨年は黄金週間中の開催だった。今年は黄金週間に開催しなかったのでやらないのかと思っていた。ら,前日,9月23日にやるよという案内はがきが届いた。

● で,出発地になる宝積寺駅前ちょっ蔵広場に。午前9時。
 したら。ただならぬライダーの集団。何があるのだ?
 参加者の1人に訊いてみた。宝積寺から烏山まで往復するらしい。往復で70kmだそうだから,単に県道を往復するわけではないっぽい。
 70km程度ではロードバイクにサイクルジャージじゃ大仰じゃないか。内装3段のママチャリでいいんじゃないか。そのママチャリで参加している人もいた。

こういう催しでした
● まぁいい。ぼくはぼくで,今日はウォークの方に参加するのだ。
 歩くだけなんだから,やりたかったら,やりたいときに1人でもやれる。
 理屈はそうだが,宝積寺から烏山まで1人で歩いてみる気になるかというと,あまりならないでしょ。こういう催しがあって,それに乗っかれるから歩いてみようと思うんでさ。
 ともあれ。無事,烏山駅まで歩いて,駅前の立ち食いそば店で,カレーうどんを食べるのが楽しみ。朝食抜きで参加している。

ウォーカー&ライダー
● ぼくら歩き組のコースと自転車コースが途中まで同じ。当然,自転車組に抜かされるのだが,彼らはちゃんと挨拶していく。礼儀正しいもんだな。
 歩き組のお喋りも聞こえてくる。これは当然にして女性。女性どうしはすぐに仲良くなれるという特徴がある。近くで喋っている2人組もそれぞれ1人で参加したらしい。歩きながらすでに10年の知己のごとくになっている。男にはできない芸当(できる人もいると思うんだけどね)。

● やっと下野花岡駅に着いた。以前より遠く感じたのは,体力減退のゆえか。膝から下にだいぶ乳酸菌が溜まっている感じ。
 その下野花岡駅に上りの烏山線がやって来た。当たり前だろと言われそうなのだが,駅に列車は似合うね。

● 下野花岡駅から先は距離対時間の感覚が以前と同じになった。仁井田駅に到着。
 去年は黄金週間中の開催で,矢板東高校のプロムナードコンサートと重なってしまった。歩くのはここまでにして,ここから矢板に向かったのだった。
 今回は大田原で開催されるコンサートと重なっている。そちらを見切って,完歩を目指すことに決めている。

● 下野花岡~仁井田間も短いが,仁井田~鴻野山間もは距離が短い。仁井田からは県道の旧道を歩くんだけど,旧道のさらに旧道があるのだった。そこを歩いたのは,今回が初めて。
 この辺の景観は太古の昔から変わっていないとしても,江戸時代の人が見ていた景観と,ぼくらが今見ているそれは,だいぶ違うのかも。

● 鴻野山駅に到着。さて,そろそろ宝積寺を出たときにあった華やぎというか行楽感というか,余裕のようなものは消えつつある。かなりばらけてもくる。自分の前に人なく,自分の後に人なし,という状態にもなる。
 そうして,鴻野山~大金間はうんざりするほど長い。

● 3月末だと,このあたりは草や花や樹木のむせるような,モワッとするような,生命の息吹を感じる。めまいがしそうなほどだ。9月ではそれはない。そろそろ冬支度をする頃だろう。
 長閑な丘陵の風景を楽しめるのだが,土地はけっこう荒れていたりする。
 高原を走る列車のレール。の趣き・・・・・・ないか。

● 大金駅に到着。隣には由緒正しい大金神社の大鳥居。御祭神は畏れ多くも阿呆金玉握々之命であらせられる。(→ ごめんね。まさかこれ,信じていないよね)
 途中に「麺や はじめ」があるはずなのだが,気がつかなかった。ひょつとして廃業した? 少なくとも栃木県では画期を作ったラーメン店だと思うのだが。引っ越したのだろうか。

● 烏山線沿線ウォークといっても,大金から先は“沿線”がなくなる。地形の問題だ。これまでも蛇行を重ねてきた荒川がいよいよ頻繁に蛇行する。烏山線は荒川に沿うわけではないけれど,荒川が流れる低地を走る。そこにさらに道路を付けるだけの余裕はない。
 当時(烏山線の開業は大正12年)の技術からすると,大金~滝間の工事は難所だったのではあるまいか。

● そういうわけで小塙駅はスルーせざるを得ない。小塙駅の前の道路を通るためには,行って来いの往復が必要になる。
 滝駅までも大回り。烏山線はトンネルを使って最短ルートで行くのだが,ぼくらは森田を縦貫するようなことになる。
 その森田地内にこんなのがあった。昔の人は信心深かったと理解してはいけない。たぶん,これはリアルだったのだ。現世が辛すぎた。その分,来世は近しいものだったろう。救いでもあった。辛さの理由は分厚い貧困であったろう 
 こんなのもあった。大石が転げ落ちてきたのを樹木が止めたのか,人工的に配置したものか。後者であるはずだが。

● 森滝峠(森田と滝をつなぐ峠。たった今,ぼくが命名した)を越えると,眼下に山あいの街,烏山。かつては,小山とほぼ同じ人口を擁していたのだ。信じられないけれども,そうなのだ。
 滝でも駅はスルー。駅に行くにはたいした距離ではないのだが,やはり行って来いになる。龍門ふるさと民芸館で休憩。200円のアイスコーヒーで甘味を補給。

● 滝からは“沿線”が現れる。終点,烏山はすぐそこ。14:17に烏山にたどり着いた。
 前はもっと楽に歩けた。加齢による体力減退を認めないわけにはいかない。あと,体重増加。上半身に付きすぎた脂肪をどげんかせんといかん。
 帰りも歩いて帰ろうかくらいに思ってたんだが,それはとても無理。

● ので,烏山線で戻ることにする。が,次の上りは15:41までない。速い人は13:39で帰ってるんですよね。でね,ぼくも今まではその電車で帰ってたような気がするんすよ。1時間も余計にかかってしまったってこと。
 完歩はできたけれども,ちょこっと敗北感といいますかね。ひょっとしたら,以前は14時台の電車があったのかもしれないけれど。

● こちらが駅前の立ち食いそば屋。ぼく的にはそばよりもうどんを激しく推奨。かねての予定どおり,カレーうどんを食べた。今まで歩いて消費してきたカロリーがこれでチャラになってしまったろうね。
 この店,15時までしか営業していないことにご注意。以前,JRバスがやっていた頃は16時までだったんだけども,経営が観光協会になってから15時30分までになり,15時までになったんだそうだ。
 15時を過ぎると,お客さん,あまり来ないのかもしれないけどね。

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