2016年11月3日木曜日

2016.11.03 角川ソフィア文庫の「ビギナーズ・クラシックス 日本の古典」シリーズ

● 先日,『おくのほそ道』を読み,今日,『方丈記』を読了した。手元には『枕草子』がある。
 そこに『西行 魂の旅路』と『良寛 旅と人生』を買い足した。文字どおり,ビギナーズには読みやすい。

● 「日本の古典」って,中学校や高校の国語の授業で勉強したっきりになっている人が多いのではなかろうか。かく申すぼくもそうだ。
 『おくのほそ道』の冒頭の,“月日は百代の過客にして,行かふ年も又旅人也”とか,『方丈記』のやはり冒頭の,“行く川のながれは絶えずして,しかも本の水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは,かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし”というのは学校で習ったから知ってはいるけれども,それだけにとどまっていた。

● 『おくのほそ道』も『方丈記』も,タイトルは超メジャーだ。自分が生まれた国の超メジャーな古典をひとつも読み通したことがないまま人生を終えるのもなぁとは,以前から思うことがあった。
 ので,岩波文庫を買ってみたりしたことはあったんですよ。だけど,挫折また挫折。

● その点,「ビギナーズ・クラシックス 日本の古典」シリーズは,まず現代語訳を読んでしかる後に原文を読むという構成なので,入っていきやすい。
 しかも,現代語訳がたんに原文を現代文に直しただけにとどまらず,背景とか前後の説明も加えてあるという親切さだ。

● このシリーズだけでかなりの範囲をカバーできる。『梁塵秘抄』と『古事記』も読んでおきたいと思っている。

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