2016年11月22日火曜日

2016.11.21 マイクロソフトのSurface Book

● もうパソコンの時代ではないし,MS-Officeも絶対ではなくなっている。アプリは無償という大きな流れはOfficeをも呑みこみそうだ。スマホ用のOfficeはすでに無料になっている。
 Officeは依然としてマイクロソフトのドル箱ではあるんだろうけど,その柱としての太さは,昔と同じではないはずだ。

● けれども,マイクロソフトの業績はいいらしい。理由のひとつは,MS製のハードが売れていること。Surface Bookは高額なのに,よく出ているようだ。
 ほんどの端末メーカーが苦戦しているのに,Surface Bookはなぜ売れるのか。高性能とクールな外観だろうか。でも,それだけなら他のメーカーでもできそうだよなぁ。

● かなり高額だ。でも,欲しい,と思わせるマシンだな。あ,これは売れるな,と思うんですよね。
 MacBookに似たたたずまいだけれども,サムスンのようにアップルに訴えられることはない。たたずまいは似ているけれども,デザインは独自のものだから。

● ともかく,これは売れるだろうなと思う。なぜそう思うのか。そこのところを解明できればスッキリするんだけれども,できないからモヤモヤしている。ルックスと質感に惹かれているのは間違いないんだけど,ルックスと質感のどこに惹かれているのかってことなんだよね。
 MacBookと同じで,エピゴーネンがいくつか現れるかもしれない。いや,もう出てからけっこう経っているけど,あからさまなエピゴーネンはまだ登場していないか。

● 昔は,ノートパソコンのジャンルにサブノートというのがあった。小型軽量のやつ。
 欧米で標準のA4サイズなんか,日本じゃ売れないんだよ。一度,東京に行って朝の通勤電車に乗ってみろよ。なぜ売れないかわかるから。日本で売れるのは小型軽量のサブノートだよ。
 という言われ方があった。今は小型軽量というより薄型軽量になっていて,その方向を決定づけたのはMacBook Airかもしれない(薄型軽量はそれ以前からあったけど。DECのDigital HiNote Ultraをもってその嚆矢とする。これも憧れたもんだ。高くて手が出なかったので,カタログを飽かずながめていた)。

● ともかく,今は日本をことさら特殊な目で見るのではなく,欧米のものをそのまま持ってきた方がシックリ来るようになっている。
 Surface Bookをこれは売れるだろうなと感じるのは,どうもそのあたりにも理由があるかもしれない。

● ま,買わないけどね。っていうか,買えないけどさ。
 ぼくの使い方からすれば,オーバースペックもいいところ。スマートなマシンだけれど,ぼくが使ったんじゃダサく見えてしまうかもしれない。
 世のエリート層にお使いいただくパソコンでしょうかねぇ。って,そんな感じでもないんだよね。実際の重量とはべつに,Surface Bookには軽快感がある。サブカル的な感じというと違ってしまうけれど,エリートとかセレブとか体制派とか,そういう雰囲気とは違うよなぁ。

● やっぱり,昔のMacに近いんだろうか。反体制派でアートに弱くて,縛られるのが嫌いな自称自由人にアピールしたけど,そういう人たちには高くて手が出ないだろうと思いきや,それこそ借金してでもローンを組んででも買ったというね。
 Surface Bookにもそういうところを感じる。それを作ったのがマイクロソフトだというんだから,それこそ隔世の感があるってことだよね。

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