2018年2月24日土曜日

2018.02.24 エルメスのバッグを使ってみた

● ぼく,トートバッグの愛好者。今はレスポのナイロン製のを使用。軽いのがいい。エルメスとかヴィトンの1枚皮を仕立てたやつは,見た目も風格があるんだけど,重いのがねぇ。
 どっちがいいかって,断然,前者だ。バッグにはバッグとしての存在感以上の何ものかを持ってもらいたくないし。

● ところが,エルメスのトートを相方が数年前に買っていたらしいのだ。それは,ま,いい(たぶん,ほかにもあるんだろうし)。
 が,ン十万円の品物を買って,今まで一度も使わずに放っておいたようなのだ。一度使ってみて,やはり私には合わないと思って放っておいたのなら,半分は理解できる。
 けれども,一度も使ったことがないというのでは,何のために買ったのか。お金を捨てたようなものではないか。

● 中古品の買取業者のところに持っていったら,ン万円と査定されたらしい。それじゃ売るのはバカバカしいと思って,持ち帰ったという。
 アホか。まったく使わずにそこまで減価させるとは。会社員なら責任問題だぞ。

● じゃ,あなたが使いなさいよ,と。ん? 何でその方向に行く?
 とは思ったものの,使ってみましたよ。生まれて初めてのエルメスバッグ。
 実際に使ってみれば,普通のバッグだよね。頑丈なんだろうけど,今どき,頑丈なんてあたりまえなんだし。

● ロレックスの腕時計もそうだけど(そうだと思うんだけど),ブランド品をまとったからといって,自分の何が変わるわけでもないし,自分の見え方が変わるわけでもない。
 そんなことで変わってしまうような安い自分じゃしょうがないよなぁ。

● あるいは,持ち物で人物(主には経済力だろうが)を判断する人が今でもいるのだとしても,そういう手合いはこちらから遠ざけるに若くはないと存ずる。
 ホテルマンは靴を見てその人を判断するとはよく言われることだけれど,本当なのかね。今どきいるのか,そんなホテルマンが。

● このエルメス,手入れをしながら使えば,まずは一生モノだろう。いいモノを長く使う方が,安物を買い換えるより安くつく。しばしば言われることだ。
 でも,頑丈で長くもつのはエルメスに限らない。っていうか,いわゆるブランド品に限らない。たいていのモノはじつは一生モノなのだ。

● ところが,長く使うというのが難しい。洋服でも車でも食器でも,商品寿命よりユーザーの飽きが早く来る。
 いいモノは飽きが来ないとも言われる。本当にそうか。検証を要する。エルメスといえども,「飽き」には勝てまいと思うのだが。
 「飽き」がなくなれば,資源のムダは大きく減殺する。それで経済が回っていくかどうかは不明。本当に一生モノにされたら,エルメスもヴィトンもシャネルも,みんな左前になってしまうのではないか。

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