● 先週末のアメリカ株の「暴落」を受けて,日本市場も5日,6日の2日間で大きく下げた。こういうニュースに接すると,株は博打だな,自分はそんなのに手を染めてなくてよかったよ,と,お金に縁のない一般大衆は考えるわけだ。
● でもね,下げたといっても,「昨年10月13日以来,3カ月半ぶりの安値水準」ってことなんだよ。騒ぐほどのことじゃないでしょ,これ。もしこれで騒ぐんだとしたら,3ヶ月半の間の値上がりを何で騒がないの?
上げるときは時間をかけてジリジリと上がるのに,下げるときは一瞬。だから目立つ。それだけのことだよね。
● でもね,株式市場は上げるのが基調だよ。下げは例外で,かつ,常に必ず調整過程にすぎない。
アメリカ株が暴落したっていったって,リーマンショック直前の水準よりはるかに高いところにあるんだからね。
いいかい,覚えておきなよ。基本的に資本は増殖する。その増殖過程に自分の手を入れないと,お金持ちにはなれないよ。
● 労働をお金に替えることしかできない人のことを貧乏人っていうんだよ。労働は尊いとする社会通念は,貧乏人を貧乏人にとどめておくための麻薬のようなものだろうな。
あのさ,日本のサラリーマンって奴隷階級だからね。つーか,古代ローマの奴隷だって,今の日本のサラリーマンよりは自由があったよ。よぉく歴史を調べてみな。
● そんでもって,アクセクしたり鬱になったり。いつまでそんなことを続けるつもりなの?
貧乏で鬱になって,それじゃアンタの一生,何だったの?
一生って一回しかないんだよ。いいのかい,そんなことで。
● では,どうして株の失敗で命を捨てる人が出てしまうのか。
理由は単純。買い方を間違えているからだ。信用取引っていうのは昔からあったんだけど,最近はレバレッジとかね。要は,人の褌で相撲を取るってやつだね。
証券会社が手数料を稼ぐために,色々と考えてくれるわけだよ。そういうのを見て,欲の皮が突っ張ってしまうんだな。100万円で1,000万円の株が買えるのか,儲けも10倍だ,ってね。
● こういうとき,どういうわけか君たちはさ,自分が勝ち組になったシーンしか想像しないんだよね。
100万円で1,000万円の株を買って,2割下がったら自己資金じゃ間に合わなくなるわけだよ。しかも,人のお金は返済を待ってはくれないわけでね。
● 人の褌で相撲を取っちゃダメだよ。株は現物で買って,買ったら何があっても数年放置。
目先の波を掴もうとしないこと。掴めるわけがないんだから。濡れ手に粟を考えてもいけない。短期間で何倍にもなると思っちゃダメなんだよ。短気は損気だ。
それだけでいいんだよ。四季報も経済新聞も読む必要はない。
● それから高齢者に言っておく。退職金で株を買うのは論外だからね。
だいたい,退職金ってアンタがもらったものかもしれないけれど,アンタのものじゃないでしょ。奥さんのものだよ。人のお金で株を買っちゃいけないよ。
● さて,ではおまえは株で億万長者になったのだろうな,と言われるかな。残念。ぼくは奴隷を定年まで勤めあげてしまった人間だよ。
以上は,昨日までの自分に言ってやりたいことなんですよ。もう遅いんですよねぇ。
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