2018年2月8日木曜日

2018.02.08 センター入試で満点を取った人がいるんだけど

● センター試験満点の東大出願者がいたというニュースなんだけど。学習マシンなのかよ,おまえは,と言いたくもなるんだけど,とんでもない人だね,凄いね。
 おそらく,ガリ勉タイプではないと思う。スイスイとできちゃう人じゃないか。

● センター試験では,理Ⅲより理Ⅰの方が平均点が上なのか。文Ⅰは凋落してるのかい? 法学部不人気ってこと? 昔とは違ってるんだなぁ。
 こういうところからも世相が見えてくるかもしれないよね。

● そもそも論でいえば,賢者は大学に行かない時代がすぐそこまで来てるよね。4年間も大学で過ごしてしまうのは,お金と時間をドブに捨てるようなものというのが,そろそろ共通了解事項になりそうだ。
 大学で学べるようなことは,ネットを使えば,半分の時間で身につく。優秀な人なら1年も要らないだろう。

● 大学を出ないとなれない職業(医師とか教師とか)もあるじゃないかと言われるけれど,そういう職業に優秀な学生は行かなくなる(っていうか,すでにその傾向はあるのじゃないか)。それに伴って,だいぶ遅れるだろうけど,受験資格も見直されることになると予想しておく。
 学部を卒業していなくても大学院への入学を認めるとか,高校を卒業していなくても大学への入学を認めるとか,そういうふうにならないと世の中は回っていかなくなる。途方もない頭脳の持ち主が,その頭脳を腐らせないで仕事ができるようにしないと。彼らに牽引してもらうしかないんだから。

● 知的生産の分野のみならず,あらゆる分野で,才能の持ち主にその才能を使ってもらえるようにする。その結果,格差が拡大するのはむしろ望ましいことだと腹をくくる。
 国内で完結するなんてとっくにできなくなっている。アメリカやインドや中国から,それこそこの世のものとは思えない才能がやってくる。ボトムアップばかりやっていたら,日本は彼らに牛耳られてしまうんじゃないか。ボトムなんて少しばかり引きあげたってボトムなんだから。引っぱる側に移行することはあり得ないんだから。

● 大学は長年にわたって惰眠を貪りすぎたんだと思う。それを社会が許してきた。
 日本にはバカンスという習慣はないが,日本人は大学生の間に一生分のバカンスを楽しんでいるのだから,帳尻は合っているのだ,と言う人もいた。
 大学生(特に文系)は勉強しないというのは,誰もが知っていたことだ。社会もそれを良しとしてきた。それをいいことに大学はずっと眠っていた。年々進学率は上がり,受験料収入も授業料収入も増えるんだから,自らを変える必要を感じなかった。制度の上に胡座をかいていればよかった。

● 大学の危機という言葉はかなり前から使われていた。が,当事者の危機感が現実にまるで追いついていなかったってことかなぁ。
 教授会自治なんてことを言ってれば,当然そうなる。実際,どうなんだろ,758校ある大学のうち700校がなくなり,教員諸氏が失業してしまったとしても,日本から失われる“知”はほぼゼロなのではなかろうか。

● ということだから,大学の授業料を無償化するなんていうのは,時代錯誤もいいところの議論ではないかと,ぼく一個は感じている。
 潰れてしかるべき大学を残す結果になってしまいかねない。それだけでも,まったくもってよろしくない。

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