● 宇都宮環状線を車で走っていたら,しばらくはまっていたラーメン屋があった。今からすると,なぜって思うんだけど,わが家にも時の空気ってのがあったんだろうなぁ。
やめた理由は,直接にはアルバイト店員の接客に嫌気がさしたこと。が,それがなくてもいずれ行かなくなっていたと思う。
究極の理由は飽きたからってことになる。
● で,そういうわが家にとっては遺跡になったお店を見かけると,過ぎ去った当時の日々が妙に懐かしくなる。感傷的になったりする。
そうした感傷にひたれること自体が,その店からのプレゼントかもしれない。
● そう考えると,人生にムダなことはひとつもない? その日々を違う店に行くことに使っていればとも思うんですけどねぇ。
● ぼくが子どもの頃は,外で食べることはハレの体験だった。滅多にないことだったから。たとえそれがラーメンやカツ丼であっても。
で,当時のラーメンやカツ丼は総じて不味かったはずだ。それでも子どものぼくにはとんでもなく旨いものに思えた。
● 外で食べるのがケになった今では,おしなべてどのお店も水準があがっているが,そのあがった水準があたりまえになったから,並みの水準では美味しいと感じてもらえなくなった。
昔の飲食店はゆるい商売だったのだ。飲食店に限らず,どんな商売でもそうだったのだろうな。
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