● 県知事に当選した。普通は当選すれば地元新聞の一面に載って,たいていの人は知っているはずだけれども,ぼくの当選はひっそりとしたもので誰も知らない。
ぼく自身も当選後も市井の生活を変わらずに続けている。風采のあがらぬサラリーマンか商人かである。上役だかお客さんだかに頭を下げながら,でもオレ知事だもんねぇとか思っている。
● 知事としての執務をしなければならない時期がきても,そのまんま市井の生活を続けていた。そのうち,県庁のSP(そんな人はいないのだが)がぼくを探し始めた。
あまり見つけて欲しくない。
● が,見つかってしまって,県庁への石段を登っている。さほど嬉しくもないような,少々晴れがましいような。
ここで目が醒めた。
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