2016年2月10日水曜日

2016.02.07 鐵竹堂 瀧澤記念館

● さくら市氏家にある明治時代の建物。この建物を残したのは瀧澤喜平治。
 手広く事業を展開した人のようで,「紙幣の発行もでき,栃木のメインバンクとなる第四十一銀行を開業し」た。それで財をなし,鹿沼に製麻工場を作ったり,那須野が原の開墾にも乗りだした。

● 一度は見ておきたいと思ってた。ちょうど昨日から「氏家雛めぐり」が始まっていて,この瀧澤家住宅も展示場のひとつになっている。
 で,行ってきましたよ。いや,大したものだった。建物も,展示されていた雛関連の着物や人形も。

● 圧巻は櫓だろうね。建物の屋上(?)に設えられた櫓。昔はビルなんかなかったわけだから,遠くからでもこの櫓が目に入ったわけだ。
 今でいうランドマークになっていたはずだ。しかも,ランドマーク性は強烈だったろうね。

● その強烈さに見合う分,富の集中があったわけだ。富は集中しないと後世に残らない。広く薄く分配したのでは,塵芥のごとく雲散霧消して,それで終わりだ。

● 明治といえば,基幹産業は農業。広大な土地を所有していた地主が偉かったんだろうけど,そういうときに農業以外のことに手を染める才覚のある人が,富を得るものですかね。
 基幹産業の担い手は収奪の対象でしょ。今だったらサラリーマンってことになるね。サラリーマンから税金を取って,自営業(含む,農業)に補助金を出しているっていうのが,税の基本構造のように思うんだけどねぇ。

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