● ひと頃は吉野家があれば生きていけるんじゃないかと考えた。朝は納豆定食を食べて,昼は牛丼かカレー,夜は定食ものをたべればいいじゃん。
下手に自炊するより,いいかもしれないぞ。自炊するにはガスがまず必要だし,鍋も釜もプライパンもしゃもじも食器も必要だ。そうしたものを並べておくための棚も。食材を保存しておくために冷蔵庫もいる。
そういうものを一切持たずに生活できるのじゃないか。
● 出勤するときに何も持たないで出るっていうのは,古き良き時代のオトーサンの美学だった。今はちょっと難しかろうな。
同じように,什器の類を一切持たないで生きていく。やろうと思えばできるのじゃないかと思った。
● けれども,これはさすがに無理だったね。理由は三つ。
てきめんに飽きる。これがまずひとつ。凄まじい勢いで飽きる。
一日に三度,吉野家(じゃなくてもいいわけだけど)に足を運ぶには相当な律儀さがないと無理だとわかった。規則正しくルーティンをきちんと繰り返せる人じゃないと無理なのだ。一日に三度,出かけるってのはけっこうな労働だ。
三つめは,自宅でちょこっと何か食べたくなることが,絶対にあってね。
っていうか,それを実地に試しちゃう時点でどうなのよ,ってことでしょうけど。
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