2019年8月21日水曜日

2019.08.21 SiriやGoogleアシスタントは話相手になるか

● iPhoneのSiriやAndroidのGoogleアシスタントは,無聊をかこつときの話相手になるものだろうか。現状では無理としても,将来もしそうなるなら,老後はだいぶ紛れると思える。
 何せ,死ぬまで話相手になってくれるのだ。スマホは究極の老人グッズになるだろう。

● しかし,話相手として頼もしい存在になってもらうためには,自分をSiriやGoogleアシスタントに知ってもらう必要があるだろう。何が好きで何が嫌いか,今までどんなことをしてきたか(してこなかったか)。そういうことをSiriやGoogleアシスタントに把握してもらわなければならない。
 そうなればこそ,SiriやGoogleアシスタントから的確な返しを期待できるというものではないか。

● そのためにどうすればいいかというと,ブログやSNSを始めることだろう。TwitterでもFacebookでも,SNSを始めることは自分のプライバシーを公開することだ。
 ヘビーユーザーほど,その人がどんな人なのか,外側から見えやすくなる。見る人が見れば,住所は番地まで特定できるだろうし,仕事についてはつぶやかないようにしているつもりでも,職業は勤務先まで含めて特定されるだろう。年収,家族構成,趣味,交際状況もこと細かくわかる。
 好きな食べもの,好きなファッション,1週間・1ヶ月の生活リズムもわかる。毎晩飲んでいる人か,どこで飲むことが多いのかまでわかる。当然,頭の良さや性格も過たず推定される。資産もあらかた特定できるのではないか。

● SNSをやるってことは,好むと好まざるに係わらず,プライバシーをガラス張りにして,自分を丸裸にするようなものだ。
 そうすると,自分のプライバシーをスマホが完全に把握する。そして色々と仕掛けてくる。それをジョージ・オーウェル的だとは思わない。バラ色の未来だと思う。

● プライバシーは隠れている状態が,少数者による支配と親和性が高い。公表してしまえば,誰も興味を持たなくなる。
 公表したものを(つまり,誰もが知り得ることを)少数者が支配することはできない。

● ブログとTwitterに自分を載せてどんどんネットに出し,それをスマホがすべて認識したうえで,自分の話相手になってくれる。自分のことを何でも知っているのだから,無二の親友になれるのではないか。
 自分と話しているようなものか。それも楽しそうだ。

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